始皇帝
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塚本青史(字が出ない!)、「始皇帝」を読みました。



面白くて二日で読んでしまいました。もっとかかると思った。だってまだ一年前に買った関ヶ原読んでないし。



始皇帝は秦を統一した中国史上最強の皇帝です。
誰が書いてもキラリとした魅力が垣間見えるのは彼の功績や人間臭さがフィクションではないからなのです!



贔屓なんかしなくても思う存分に光り輝く。
キャラクターとしては、現代の腐女子さんが好きそうな要素を沢山持っているよ。



例えば自分の実の父親はただの商人で、王家の血を引いていないという陰を持っていたり。
昔虐められっこだった反動でかなりのSっ気があり、残酷な事を顔色一つ変えずにやってしまったり。
形式にこだわらず、罠だとわかっても自分の利益になると思えば迷わず飛び込む決断力があったり。
独創性に溢れていたり。
(これは眉唾)イケメンであったり。




私は、始皇帝は絶対絶対AB型だったと思いますよ。




項羽はAかBで、劉邦はOだと思う。あ、聞いてないね。




この人の文章の書き方は最初本当に読みづらくて、誰が何を喋ってるのか混同し、途中何度も読み返してイラッとしましたけど、始皇帝の人物にハマるとそれもどうでも良くなります。



魅力的なだけに晩年の彼は見てらんないッス。
大昔の事だから素敵に映るもので、こんなモンスター相手にしてたら首がいくつあっても足りない。
李斯その他の人々は、本当に辛抱強く頑張ったなと思う。




所々、作者さんなりの捉え方のようなシーンが入っていて楽しいですよ。
例えば始皇帝は大好きな旅行の途中病死した、とだけ伝えられて、最後はわりとあっさり描かれるものなのですが。



徐福が仙人の薬と称して嗅がせたのは誰がどう見ても大麻である。



ナルホド!


そうだよね!仙人の薬にあれほど執心していた始皇帝だもの。
一回くらい現物らしきものを見ておかないと、いかに口説き上手の徐福でも信頼されないよね。



更に大麻は気持ち良くなるおクスリらしいので、その効果を信じるのも頷けるね。
最後は体に羽が生えたように…。




そして始皇帝と言えば暗殺事件が欠かせません。


荊軻のターンぞ!


うおおお荊軻!!!


荊軻の事はごくあっさり、通り過ぎるように描かれておりました。
しかし気になったのが、この男、大事を前に咳をしまくっていたのです。



やだよ荊軻…見せ場なのにカゼ引いてるの?体調管理しっかりしてよぉ…。



手前勝手な読者の願い虚しく、カゼ気味の荊軻は咳をしまくって、最後に始皇帝に向かって浴びせた唾が、何と始皇帝のお口に!



唾パス!?
何という間接キッス。



ゲーと思っていたら十年ほど後、始皇帝が荊軻とそっくりの咳をし始めたという一文が入ります。



…ある意味、暗殺成功!みたいな?



捕虜から王、王から皇帝、そして目指すは不老不死。


計り知れないバイタリティーを持った始皇帝を扱う本は、意外に少ないそうです。


褒められない事を沢山してるので英雄になりにくいのかも。



巻末にもありましたが、キングとエンペラーではまた違うそうです。
エンペラーになれてもキングにはなれない、逆もまた然り。
よくわからない。



それでも皇帝という言葉を最初に編み出した事と、その地位についた事はやっぱこの人にしか出来なかったんじゃないかな。
だから凄いんだよ!




ところで塚本青史さんは【項羽〜騅ゆかず〜】という本も書いてらっしゃるそうです。



めっちゃ読みてぇええええええ!!
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by kumatalow | 2011-01-12 04:04 | 日常 | Comments(0)

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