真田幸村・上/海音寺潮五郎
前から一度幸村の人生の歩みを知っておきたいと思っていたので、買いました。

人生の歩みが知りたいなら歴史小説なんて読んじゃいけないんだろうけど…ねえ?せっかくならドラマチックに読みたいじゃない。




アカン、こりゃ、アカン。


何がって…すげえ読みづらい。
変な喋り方してる…。それに、司馬遼太郎の後だと尚の事キツイ。



「〜じゃねえですだに」


みたいな台詞がカタカナを交えながら乱発されるんだぞ!
それは幸村が探索の途中で家来にした赤吉が物凄く活躍して、ソイツがそういう喋り方だからなんだけどね。


この赤吉は本当に可愛いヤツで彼の活躍を見るのは楽しいな。
上巻のほとんどは赤吉の活躍で、幸村はただの恋愛脳という有様。




そう、恋愛脳なんスよ。



私歴史小説読む度に、主人公とオリキャラ女との色恋に関してブーブー言ってる気がするんだけど、コレは酷い!今までで一番ヒドイ!


普通はちょこっと遠慮して、ほんの箸休め程度にしか絡むシーンなかったりするものなのに、幸村と来たら四六時中女の事しか考えていない。



その相手がまたオリキャラじゃなくて実在の人物だからイタイ。



信証尼。


幼名、お松。信玄の娘で仁科盛信の同母妹。勝頼とも異母妹になる。


6歳の頃に信長の長男奇妙丸と婚約(勿論政略)するも、後に破談(勿論政略の都合)。



それからは誰とも結婚せずに尼になったという、恰好の餌食…じゃなかった悲運の人。



他の作家が夢小説ならこっちは妄想カプですよ。幸村×信証尼書いてます!…じゃねーよ!



なんかね、一目惚れしちゃったんですって。
それで何かある度に信証尼なわけ。



武田家が滅びるか滅びないかの瀬戸際に信証尼様は今どうしてるだろうとか、出迎えに出てくれたら嬉しいなとか。


勝頼が一族共々自害して、武田家が滅んだとわかった時も、信証尼様も一緒に自害なされたのかな。とか。その時自分は何も知らずにあんな仕事してたなあとか…ほんっっとうにどうでもいい!



武士の恋愛って確かに萌えるよ。
大事な人を心配するのは悪い事じゃないさ、でも限度ってもんがあろう。



私には武田家が滅んだショックより、信証尼が死んだかもしれないというショックの方がデカそうに見えた。



確かに幸村は父親の後にくっついてただけで、武田家に仕えたという部分では感慨薄く、こんなものかもしれないね。



赤吉を雇ったのも信証尼の安否をひそかに確認する為だったよ。
直属の手下に自分の気持ちを知られるのが恥ずかしくて…もう寝ても覚めても信証尼。





アンタは大谷吉継の娘と結婚するんだよ。だから一旦落ち着け幸村。




因みに幸村という名前は江戸時代後期の作家が勝手につけて呼ばれ始めたもので、本名は信繁っていうんだよ。



幸村の方が馴染んじゃうね。



あと、彼が主体で戦闘指揮を取ったのは大阪の陣が最初で最後なんだとか。

それまでは昌幸と親子二人三脚で頑張るのとか微笑ましい。
うわあああ大阪の陣楽しみだああ!



それにしてもザッと経歴を見るだけでもゲームの主人公には向いてない人だと思うんだけど。



ただ脇キャラとしてなら凄く遊び甲斐があると思う。
真田の特徴とも言える計略とか、城もかなり工夫して難攻不落にしたり。



「武田軍の勇将」ポジションで終わらすのは凄く勿体ないなあー。
[PR]
by kumatalow | 2011-07-30 14:22 | 日常 | Comments(0)

さらしちゃいな日記。
by サトミッチ
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31