2016年 10月 03日
ありがとうおばあちゃん
人が亡くなった瞬間の独特の緊張感はなんとも言えない。身近であればあるほど高揚にも近い感情がわきあがってきて、他人がものすごく遠くに感じる。
そこからは通夜と葬儀と怒涛の時間(と言っても家とホールを行ったりきたりしていたに過ぎない)が流れ、慣れない礼服を着ているだけで体力をごりごり削られた。
それでも悪いことばかりではなくて、通夜式の日は奇しくも祖母の誕生日。誕生日に親戚一同久しぶりに集まって馬鹿みたいな笑い話も沢山生まれて楽しかった。親戚が集まるとせっせとご飯のしたくをして賑やかで明るいことが好きな祖母だったから、みんなを集めてくれたのだろう。ありがとう。
祖母との思い出は沢山ある。中でも彼女が働いていたスーパー銭湯の従業員裏口からこっそり中に入れてもらって、お小遣いを渡されて遊んでいたことが何より強烈に刻まれている。楽しかったなあ。何も知らなかったなあ。自分たちばっかり楽しんで、おばあちゃんはどう思ってたかなんて全然考えてなかったなあという少しの後悔もありつつ、最後の孝行だと思って見送った。
本当に優しいおばあちゃんだったの。何でも買ってくれるしニコニコしてて働き者で料理も上手。
今までありがとうおばあちゃん。おやすみなさい。
by kumatalow
| 2016-10-03 14:49
| 日常