カモシカパラダイス
 カモシカパラダイス。何とも可愛い響きである。GWの子ども集客を狙ったかのような気さくなポスターで、行ってみたら内容は結構ガチだった、というのがMieMu(みえむ)こと、三重県総合博物館だ。私はまだ恐竜のやつと今回がたったの2回目だが、行くたびにMieMuの本気に感心させられる。

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 入ってすぐにびっくり。パンダ……だと? あれだけカモシカを謳いながらパンダ? 超リアルな2頭のパンダのはく製が我々を出迎える。彼らはカンカンとランラン。名前くらいは聞いたことがあるだろう。中国から送られて、瞬く間に空前のパンダブームを巻き起こした立役者。どちらも私が生まれる前に亡くなっているにも関わらず、私も名前は知っていた。しかし何故ここでパンダなのだろう。実は、物々交換ならぬ動物交換で、日本からはカモシカの辰子と太郎(名前のセンスには目を瞑る)を中国に送っていたのだ。これは初耳だった。

 つまり、カモシカという生き物が日本の動物を代表して(映像ではフンボルトペンギンも一緒にいたようだが)、外国に送る価値があるということ。じゃあそのカモシカは一体どんな生態なのか、というところから資料を展開させていく段取り。自然な流れに感動した。ただあるものを並べるんではなくて、起承転結ができている!

 ちなみに補足しておくと、ガチなのはカモシカの生態を伝える情熱に関してであって、けして子ども様に敷居が高いというわけではない。むしろ子どもたちにも一生懸命伝えようとする熱意を感じた。手渡されたワークシートはちょっとしたクイズ形式になっているし、カモシカの蹄の中心がわかる手作りの手袋、ボールを入れると正解から玉が飛び出すボックス……子どもは好きだと思う。私もワークシートと鉛筆片手に夢中で答えを書き込んだとも。出口付近に答えが全部書いてあるのは答え合わせの為である。けして白紙でダラダラ歩いて最後に書き写す為のものではない! 断じて!

 さて、カモシカは何科でしょう。①ウシ②イノシシ③シカ

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 正解は……

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 ①番! 唯一の野生のウシらしい。てっきり山羊かシカかと思うような小柄で華奢なフォルムだが、言われてみればウシっぽい表情するかもしれない。


 山でばったり出くわした時など、小首を傾げる姿から山の哲学者と呼ばれているとか。こんなのと山で遭遇したらもののけ姫の世界なんだろう。

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 世界にはもっと巨大なウシっぽい連中も。ガラスが反射して酷いことに。

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 これだけカモシカの魅力を伝えて注意を引きつけておいて、最後に絶滅危惧を訴えるなんて……憎い構成だ。いや、でも大事なこと。上野動物園に送られた北京動物園からの手紙もそうだけど、動物を守っていくという行為は国境を越えた信頼を生む効果もあり、ニホンカモシカが絶滅したら、国のカラーがひとつ失われるような気分だ。守っていかにゃならんと思う。売店で指定された商品を買うと寄付金になる模様。買わなきゃいかんでしょ。買うべきでしょう。


 と、思っていたが冷凍商品だったから……家遠くて、買わずに、帰ってきちゃった……。カモシカのみんな、元気で……。

 しっかり生きてぇ!! 

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by kumatalow | 2017-05-06 17:51 | 日常 | Comments(0)

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