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【映画】スイートプールサイド
 あらすじ

 太田年彦(須賀健太)は水泳部に所属する、小柄で地味な高校一年生。彼は人知れず、毛が生えてこない悩みを抱えていた。着替えを見た水泳部に暴露され、ツルヒコというあだ名までつけられ、散々な年彦は、同じ水泳部の女子・後藤綾子が対照的に毛深いという悩みを抱えていることを知る。
 悩みを打ち明ける綾子を慰める年彦に、「太田君が私の毛を剃って」と彼女は懇願する。こうして、毎週月曜日の放課後は、2人の秘密の時間になった……。








 あらすじだけ見ると生々しくて卑猥な映画だと思うかもしれない。私は毛とか剃るとか書くのも嫌なのだが、それは私が勝手に潔癖なだけで、内容としては実にくだらない性春映画である。
 アンダーを想像している方がいたら、残念でした。最終的にそういう流れにはなりかけるも全くエロくない演出になっている。思春期の男の子目線ということもあって、女の子の秘部は美しい大自然で表現されていた。面白い脇役もいて全体的にライト。

 この映画の感想は一言で済む。

 ────須賀健太、怪演!

 いやはや素晴らしい演技力だった。身体を張る場面から普通の何気ない場面まで、メリハリがあって自然。子役の時から上手で、私はその頃の綺麗な須賀健太しか知らなかった。まさか変態の役も全力でこなす役者になっていたとは。

 主人公の年彦が相当気持ち悪い変態なのだ。

 ちらっと記すと剃った女の子の毛コレクションして食べたりする。気持ち悪いだろう、ドン引きなんてもんじゃない。具合が悪くなった方ごめんなさい。

 救いようのない気持ち悪さであるにも関わらず、彼の内面からあふれ出る不器用さや優しさ、望まぬコメディアンっぷりを須賀健太がたくましく演じきっているから、終わってみると年彦がそんなに嫌いではない。「馬鹿だなあ」で笑って済ませられるそんな物語。

 松居監督はお馬鹿な男子を演出するのが上手いようだ。
 題材がアレなので個人的には一回見たらお腹いっぱいだが、敬遠するほど濃い作品ではないので敷居は低かろうと思う。

 GANTZのネギ星人編で速攻殺されたヤンキーの落合モトキさんも出てるよ。彼は子役のとき「新・愛の嵐」見ていたので、勝手に愛着を持っている。

 ちらちらっとこの人も。アフロ田中で松居監督とタッグを組んだ松田翔太。
 写真見ただけで色々伝わると思うが、年彦のDQN兄。脳内お花畑っぽい彼女(谷村美月)とともに、年彦をゆる~く見守ってくれる。DQNだけど天然カップル。


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by kumatalow | 2015-11-12 16:55 | DVD | Comments(0)
ライアーゲームをもう一度③
 なんとなく見始めたライアーゲームやっぱり面白くて最終回にこぎつけた。

 実は最終回は3時間もある。リアルタイムで見たときは途中からハマッたから助かったけど、DVDで見るときは3時間もいらない。
 そうか、つまり最初から見ないで最終回だけ見れば良かったのか。

 たしかドラマから入った人の間では、主催者の正体は一体誰だなんて物議をかもしていたんだっけ。原作を読むと事務局の正体などわりとどうでもいいと感じてしまうのだが、フ●テレビもここぞとばかりに釣って視聴率上げようとしていたような。

 結論はオリジナルキャラ。エリーの父で、人を信じられなくなった北大路欣也が仕組んだことでした、とさ。
 私はドラマのオリジナル展開とやらが嫌いだ。原作があるなら準拠すべきであると思っている。ライアーの場合は、原作の最終回を知ったいま、ドラマはアレで良かったな……と思う。

 ドラマにはドラマの良さがちゃんとある作品だった。ドラマの秋ナオも原作の秋ナオもそれぞれ好きだ。

 ただしヨコヤ、お前は許さない。鈴木一真が可哀想じゃないかなんだあれは。
 似合わない白髪、筋肉質なのかムチッとした体を膨張色の白で覆い、ごつごつの指輪に嗅ぎタバコ。ここまで装飾しといて顔はすっぴんでお肌がよく日焼けしてる(なぜ色白の役者を選ばなかったの)。
 話し方は原作と同じ敬語なのになにかが違う。原作のヨコヤは間抜けな一面もあるけど山椒のような辛みのあるいいキャラなのにイカれた格好に全部持って行かれた。
 しかも原作が財閥の息子でまだまだ秘密を持っていそうなミステリアスな風格に対し、ドラマ版の正体は秋山が潰した巨大マルチのボスである。責任をとらされてライアーゲームに参加しているというみっともない部分をひた隠し、ドヤ顔で支配を論ずる。説得力どこ?
 のちに派手な装飾だけを背負って彼は超善人になる。


 ゲームは【密輸ゲーム】
 私このゲーム苦手だ。他もわからないけどこれは本気でわからなくなってくる。

 個人的見所。

その①:髪の毛

 秋山さんの髪の毛が初期より随分伸びている。次期の女帝では完全なロン毛になっていた。私は2007年と2011年のヘアスタイルを推しています。

その②:チーム分け

 火の国水の国に分けたのは、なんと室内の半分を赤と青のライトで割って決めるというものだった。どうやら事務局が意図的に仕組んでヨコヤと秋山を分けたようなのだが、実は直前まで秋山は火の国側に立っていた。リハーサルを終えた彼はわざわざ机を回り込んで人の密集する水の国側の壁に張り付いている。これ事務局危なかったんじゃないか。

その③:かわいすぎか2

 最初に誰が密輸するかという話題で、真っ先に明るく元気よく手を挙げるナオがアホほど可愛い。超絶天使。彼女には必勝法があっての立候補だったが実は全員にバレていた。「私の必勝法どこかおかしいですか?」と聞くナオに「問題ないよ」って笑って送り出した秋山さん意地悪である。


その④:さん?

 谷村がヨコヤのことを「ヨコヤさん」と呼んでいる。ファイナルでは脚本家が変わったからか設定をすっかり忘れてオッサン同士対等にじゃれあっている、どうでもいいわ。

その⑤:触っちゃ駄目

 密輸したトランクやお金には検査官は触っちゃいけないという説明だったのに、検査官自らトランクがちゃんがちゃん開けている場面が大量にある。コールした後ならいいようだ。

その⑥:超能力設定

 オオノと結託したヨコヤは超能力があるんですとうそぶき、オオノから教えて貰った金額をさも透視したかのように言い当ててみせる。途中で勘づかれたことに勘づかず、一通り演技し終わってからコール失敗したのが悲しい。「ダウト──きゅうせんっきゅうひゃくっ、きゅうじゅう、きゅうまんッ────な! 一億円!?」

その⑦:集中線が見えた

 裏切りがバレてつるし上げを喰らうオオノ。彼の視点で、ナオたちが一斉にオオノを見るカットに集中線が見えた。それくらい一斉で小気味が良かった。のちほどナオはヨコヤに「彼はどうなりましたか、つるし上げにでもあいましたか」と聞かれている。あいましたよ。


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その⑧:カードをよこせ

 リアルタイムで見たときも姉と盛大に爆笑させて頂いた。人の演技笑っちゃいけないんだろうけど、独特な言い方をするものだから。「カードを、(一旦切る)よこせエェーーー!!」
 キレている間中一貫して、ドスがきいているのに棒読みという状態が続いた。


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その⑨:実は

 ゲーム終盤で完全に秋山とナオにやりこめられたとこっちは思っているのに、突然ヨコヤが「実は私とフクナガさんは手を組んでいたんですよ!」と言い出す。もう一波乱というにはインパクト弱いし、放送終了時間も差し迫っていた為、当時視聴者の誰も相手にしなかったと思われる。は?と眉をひそめているうちにフクナガがヨコヤを裏切ってヨコヤが半泣きになって──この流れ、いる?という展開が用意されている。素直に秋ナオに花持たせるんじゃ駄目だったのか。
 結局一瞬だけそれたものの、ヨコヤの負けが確定したから半泣きのヨコヤをみんなが助けて彼を浄化してゲーム終了。
 北大路欣也に会ったのは秋山のみ。しかも北大路はナオの父と同じ病院に入院していたのだ。


その⑩:いけませんか?

 病院で偶然会った秋山とナオ。馬鹿正直をからかう秋山に飛び出せナオの名言。

「馬鹿正直じゃ、いけませんか?」

 それに対して秋山は「いいんじゃないのか」と返す。このやりとりがファイナル終了後秋山の「駄目か? 嘘つきは」に繋がって対になっているのだ。(ナオもちゃんと「いいんじゃないでしょうか」と答えている)



 エンディングに流れるシュガーレスガールも名曲である。
 ↑上に書き忘れた見所がもうひとつ。
 敗者復活からそのまま3回戦に突入したので服装は全員敗者復活から変わっていないのだが、何故かフクナガだけ途中から服が変わり、「アンタなんで着替えてんのよ!」と突っ込まれている。

 本当に何故ひとりだけ着替えたのかは誰にもわからない。照明が特殊で保護色になってしまったのだろうか、とにかく不自然なワンシーンだった。




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by kumatalow | 2015-11-12 02:16 | DVD | Comments(0)
ライアーゲームをもう一度②
 ライアーゲームSeason1。第5話~7話まで視聴。今回はリストラゲームでした。

 思えば、ナオは2回戦終了時点で1度ライアーゲームから抜けていたんだった。この辺りから私の頭の中で金銭の勘定が困難になり、なんとなく秋山の言葉に流されるままボケーッとゲームを見守る展開に突入する。


 ナオは確かに弱いけどゲームのルール把握能力はある。その奥にある事務局の狙い目や裏はこの際置いておいて、一通り説明されたルールを1回で理解するって素晴らしいこと、私には無理だ。

 ライアーゲームを見ていると、誰でも1度は自分の身に置き換えた経験があるだろう。私はルールを把握できずに違反したり他人に頼ったりして(それがたとえフクナガであっても)わからんままチームに迷惑をかけて敗退すると思う。


 リストラゲームはナオが初めて秋山を頼らずに正面から挑みかかり、ボロカスにやられて(主にフクナガ)、辛酸を嘗めきったのち、自分のやり方で勝利する、こんにちのナオを作り上げる重要なエピソードである。

 というわけで秋山先生の出番は少ない。

 それにしてもよく考えたと思う。甲斐谷忍は凄いなあ。

☆個人的見所☆

その①:光るフクナガ

 秋山ほどの完成度もなく、さりとて他のプレイヤーとは一線を画すキャラクターは扱いが大変難しい。フクナガもご他聞に漏れず、最後の方は大騒ぎしてギャグをとるだけのキノコと化すが、登場時はかなりのインパクトを誇ったと思われる。秋山のいない敗者復活戦はまさしく彼が最も輝いたステージ。自分が不利な状況から言葉たくみにナオを孤立させ、あげくに金を奪う。鈴木浩介さんの台詞回しも最高で見ていて楽しい。私はこの敗者復活戦が全シリーズ通してフクナガの最高到達点だと思っている。


その②:エリー

 敗者復活戦のエリーは感情がくるくる動いてとても素敵。秋山不在でケチョンケチョンにやられるナオを優しく見守りつつ、さりげなく応援してる。まるでお母さんみたいなエリーが見られるのだ。ナオが弱すぎるので結局彼女が電話で秋山を呼んでくれる。


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※似てないけど吉瀬美智子ね。


その③:ブラリの旅

 出番がない秋山はナオが苦戦している間中街をぶらついている設定。谷村に会って喧嘩になりかかったり、またぼっちになったりとにかく暇そう。世界一のんびりした前科者である。

その④:スタミナ

 エリーからの連絡を受け、ナオのピンチを知った秋山。ハッとし、ぶらぶらしてた街を大疾走。通行人にわざわざぶつかりながら押しのけ、爆走して次話へ→坂道をゆっくりと歩いてくる秋山。そうだよね、ずっと走ってたら疲れるよね。

その⑤:かわいすぎか

 秋山さんには頼らずに~…が口癖で、当初からあまりはっきりと救いを求める感じでもなかったナオさんが、手ひどい目に遭って壁に寄りかかりながら涙を流し、秋山の名前を呼ぶ。これ、秋ナオ得点高い。そこへ颯爽と登場するわけです。原作秋山は窓から闖入してたけどドラマは堂々とドアから入場。



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その⑥:持ち物

 わざわざ私物の持ち込みオッケーってなんの布石かと思ったらこれ。秋山をナオの私物扱いにしてしまうことだったのだ。モノ扱いかよ。でも萌える。ナオをいじめた連中がどうしても許せない私物は暴走を始めて大金を巻き上げる。

その⑥:救済

 凄い!
 全員から全額奪って返す。救済したい人をわざと脱落させて、金を返してゲームから抜けさせる。凄くナオらしくてハッピーな終わり方!感動した。

その⑦:雄叫び

 ゲームはこのまま3回戦に移行し、黒服の怖そうな事務局員がなだれ込んでナオたちを連行。ひとり救済された江藤は帰ってもいいんだが、黒服に抑えられながら暴れ、「ナオちゃああああああああああああああん」と叫ぶ。
ところでなんでコイツはファイナルに戻ってきたんだろう。



 最後に2回戦を理解しようとした私の努力を見てくれ。

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by kumatalow | 2015-11-11 23:29 | DVD | Comments(0)
ライアーゲームをもう一度
 イニシエーション・ラブのBlu-ray発売が1ヶ月を切ったということで、松田翔太さんが出ているという以外特に関係のないライアーゲームを1から見直している。

 一億円強奪~少数決ゲームの流れは息もつかせないほど面白い。原作ファンからも人気の高いゲームなのは、頭の悪い私でも理解出来る内容かつ、トリックの完成度が高いという点だろうと勝手に解釈している。

 Season1、2、Final、REBORNと経てきて、立ち返るとあらためてSeason1には別格の面白さがある。原作準拠でいまのようなクールなキャラになりきれてない秋山と、初々しい戸田恵梨香演じるナオのフレッシュさに加えて、脚本家の腕がいい。

 秋ナオが大好きだ。何度見ても萌える。私の萌えはここにある。そう確信した日だった。ちなみにBlu-rayプレイヤーもなかなかに美麗でそっちの方でも感動した。

 Twitterにも載せたけれど、1話~4話までの個人的見所をたまに落書きなど入れつつアップしておく。

その①:半同棲


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 秋ナオ萌にこれは欠かせません。なに一緒に暮らしてんの。なに熱帯魚飼ってくつろいじゃってんの。と、秋山の心理を探りながら萌えるところです。でもそれを二人とも突っ込まないのがいい。



その②:時間
 このドラマは漫画的というか、場面場面に相応しい背景を重視しているため、ときたま時間がどう流れているのかグチャグチャになっていることがある。特に初回の一億円強奪は外を歩くシーンが多いので顕著。中でも気になったのは藤沢に勝利したあと。

■ゲーム終了。午後6時にエリーが現れる。

■重いトランクを抱えながら公園を歩く秋山とナオ。景色はどう見ても朝か昼(一晩中藤沢の家にいたの!?)
しかし例の同棲部屋で一夜を過ごしたと解釈できる(布団とかなかったけど)

■ナオ、藤沢の家に引き返す(引き続き朝か昼)

■ナオ、藤沢に金を渡して公園に戻ってくる。なんと外は真っ暗。
秋山は何時間待ちぼうけていたのか。彼はトランクを置いて、ナオに5000万円を返す。

「これも藤沢に渡せ」←昼から日没までかかる距離だぞ!

■ナオ、トランクを抱えて再び藤沢の家へ。秋山はナオと反対の方角へ歩き出す。


■ナオ、秋山と一緒に家へ帰ってくる。秋山は先に帰ったんじゃなかったのか。

 のちの敗者復活戦で「俺は神崎ナオの持ち物だ」という秋山の名言があるが、本当に奴はナオの持ち物よろしく都合のいいときにどこからともなく時間も時空も無視して現れる仕様。


その③:完全山までの道のり

 Season1初期の秋山は髪型が安定しない。刑務所から出たときは茶髪に前髪がかぶったストレート。そこから髪の先にパーマをかけて、現在の独特のヘアスタイルへと進化していく。
 なので、よく見ていると途中で茶髪山が紛れ込んでしまい、ああこれは最初に撮っておいたんだなということがバレてしまう。ちなみに初期のポスターは金髪である。さすがにボツったのかこれっきり。Season2からはカツラを着用し、更にボリューミーな黒いマカロニでゴールイン。個人的にはSeason1の地毛パーマが好きである。


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その④:ヤッちゃったんですか?

 2回戦で敗退したナオが夜電話をかけると、「やることあるから」とそそくさと切ってしまう。そして15番の部屋の前で待ち受ける秋山の図──翌日、上半身裸でベッドに足を伸ばす秋山が。って、まだ秋山のことを視聴者が把握できてないからこそぶっ込めた意味なしエロ疑惑。ナオにも別に不審がられてないし、なんの為に差し込んできたのか激しく謎。


その⑤:SとM

 現在我々が馴染んでしまったドラ山は常に渋く眉間にしわを寄せ、冗談一切通じなさそうな年齢不詳の詐欺師であるが、昔のドラ山は天才だけど普通の若いお兄さんだった。
 「SかMかと聞かれたら、Mだ」という江藤の質問に馬鹿正直から大真面目に「SとMってなんですか」と聞かれ、秋山がちょっと狼狽する貴重な秋ナオが見られる。

 オフェンスとディフェンスに例えて誤魔化したのは上手かったが、更に上をいく素直っぷりに「あんまりそういうこと言わない方がいいと思うぞ」からの「やっぱり君はMだ!」なんて自分もゲームに引っ張られて変な発言をする秋山が微笑ましい。たしか原作にもあったエピソードだったような。


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その⑥:全体的に軟弱

 原作もそうだけど、神崎ナオはどんどん強くなる。信者も増えてゲームにも慣れてきて、風格が備わってくるのは喜ばしい。しかしながら見返すと、初期の頼りないナオがやっぱりかわいい。
 秋ナオ好き的にはいつまでも秋山さんに甘えてて欲しいかも。たぶん秋山もそう思ってるでしょ?でしょ?


 突然ですが以上。
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by kumatalow | 2015-11-09 03:01 | DVD | Comments(0)
TBS関ヶ原
感想は見た時分に書いたと思っていた。当時も興奮して、スマホを片手に色々打ち込んだ記憶があったのでブログには既に上げたつもりでいたが、一向に見つからぬのでどうやらTwitterに書き殴っていたようだ。


というわけでもう一度改めて、大好きなTBSの関ヶ原について書いておこうと思う。
もし、私が既にどこかで感想を書いていて、発見できていないだけだったとしたら同じような文章を見せることになる。ということを覚悟して貰いたい。

先に説明しておくと、【TBSの関ヶ原】というのは

※以下Wikipedia引用。


『関ヶ原』(せきがはら)は、東京放送創立30周年記念番組として司馬遼太郎の小説「関ヶ原」を原作に、TBS系にて1981年1月2日から1月4日まで3夜連続で放映された大型時代劇。


原作が司馬さんとあっては、創作臭の強さは否めない。しかし司馬さんの物語はコミカルで頭に入りやすい。こぞって映像化されるのは見せるのに向いているのだろうと思う。

出演者は石田三成に加藤剛、徳川家康に森繁久彌、島左近に三船敏郎、本多正信に三國連太郎と、当時ではそうそうたる顔ぶれだ。今は何人か天に召されて残された人々も大概ジジイなのでそうそうたる、とか言われてもピンとこない。


この関ヶ原の特徴は石田三成を主人公っぽくしつつも、(後で言うところの)東軍西軍を交互に描いていることだ。


場面は秀吉の晩年からスタートする。

お拾(秀頼)を授かってデレデレになって、ちょっと耄碌が過ぎる、秀吉の人生で一番痛々しくて恥ずかしい時期である。

浮かれる秀吉をよそに豊臣家の安泰を心配する家臣と下心満載の徳川一派の場面が交互に挟まれながら進んでいく。


東軍西軍の戦いは今すぐに始まったのではないということを思い知らされる。


石田勢にギャグシーンというのはほぼ存在せず、大真面目で神経質そうな、しかして血気盛んな様子を加藤剛さんが見事に演じている。全体的に漂う若さを諌める立場にある左近も渋くていい。
石田全体のシーンは物語が今どの程度にあるのかを理解するのにわかりやすい。昨今に出回る関ヶ原関連の書籍なんかは、ドラマの多い西軍視点がほとんどだからだ。


対する徳川勢は少し余裕をもち、コミカルを担当しているように思った。クスッとくる場面は東軍に多い。
朝日姫の輿入れや、関ヶ原合戦直前の中間管理職然として困り果てる本多忠勝のシーンなんかは特に面白い。


私は当然西軍派だが、どのシーンも楽しめた。



飽きない場面演出が好きな理由として勿論のことだが、役者がハマッているというのも見逃してはならない一因だ。


さりげない脇役も気が利いた顔ぶれが用意されている。傍にいつつも特にキャラクターとして注目されることのない小西行長。俳優は誰だかわからないのに雰囲気がよく出ている。際立つ個性はないのに、小西行長のオーラをびんびんと感じる。


宇喜多秀家は若き日の三浦友和が演じた。いつもむっすりとした顔で三成以上の若さを全面に押し出し、口数少ないがたまに出る一言一言が非凡さを伺わせる。
「もう終わった」と認めつつも、「裏切り金吾と刺し違えてくれるわ!」と馬を返そうとする有名なエピソードのシーンは、素直にタヌキ顔の秀家をかっこいい!と思った。私は単純だ。


小早川秀秋は国広富之氏が演じていた。実は、小早川の役は地味に演出が難しい。作中にも三成による「このなにを考えているかわからない男の機嫌を取らねばならんのか」という独白がある。
小早川秀秋なる人物は確かになにを考えているのかわからない。


臆病風に吹かれて裏切った卑怯者というレッテルをとかく貼られがちだが、中々肝の座ったところもある人で、朝鮮出兵のときの働きぶりなどは武人そのものである気がする。
決してビビりというわけではなさそうだ。

不思議ちゃん具合が国広氏本当に上手い。馬鹿すぎず、臆病過ぎず、プライドの高いところもわかりやすかった。


さて、大谷吉継。

豊臣秀吉が長浜城主になったときに三成が仕え、同時期に仕えた吉継は同僚ということになる。三成の盟友で通っているが、実は彼は結構誰とでも仲良くなれる、三成と違って上手に人付き合いができる人なのだ。

加藤清正ら武断派も三成の悪口は言っても吉継の悪口は言わない。吉継はかつて秀吉に100万の兵を指揮させてみたいと言われた程の武人だが、三成と共に行政に当たることも多かった。なのになにも言われないのは、やはり清正たちも吉継には悪い感情は抱いていなかったのだろう。


それどころか、徳川一派とも仲がいい。秀吉亡きあと徳川の動きが活発化した一触即発の時期に、宇喜多家のお家騒動を榊原と共に諌めに行ったりもしている。

そんな幅広い人脈の中で取った吉継の行動がこの結果なので、吉継と三成が特に仲が良かったのは間違いない。なんだか現代の友達関係にもこういう図は多々ある気がする。


今の紹介の仕方でおわかり頂いたろうが、大谷吉継って物凄くかっこいいのだ。三成よりずっと人気がありそうな武将だと私は思っている。
かっこいい吉継を演じたのは高橋幸治という、やはり現在引退状態の俳優である。
彼は見事に大谷吉継だった!

高橋さんの大谷語りがしたくてこの記事を書いたと言ってもいい。

吉継の出番は全体の三分の一あるかないかくらいしかない。司馬原作はもっと少ない。
というのは冒頭から戦までの時期、吉継は病気でほとんど第一線から退いている。また、徳川にあからさまに牙を剥く三成から少し距離を置いているような形跡もある。

吉継の登場は徳川の会津攻めに同行するところからである。


吉継は徳川の強大さをよく理解し、徳川に好意的に接していた。徳川も吉継はノーマークだったようだ。
徳川の会津攻めというのは、言うことを聞かない上杉をこらしめにいく戦である。
上杉も三成と通じ、家康に牙を剥いて臨戦態勢を取っている。吉継は徳川方として、行軍の途中で佐和山に立ち寄ったところを、三成から挙兵を打ち明けられる。


「刑部、目が見えんのか」


「うん。目まで来てしもうた」


三成と吉継の最初のやりとりだが、これが始まっていきなりうわー!大谷吉継が私の目の前にいる!と、誰もが思うことだろう。

この人がそもそも本物であったかのような、そんな錯覚に陥りそうなほど、病み付きな芝居をしてくれるのだ。
どちらかといえば脇役、登場の仕方は飛び入り感が強いのに一気に受け入れられる。


淡々としつつも、台詞や仕草の端々に肩の力が抜けたようなラフさが感じられる。ちょっとした役作りなのか、元々こういう演技をする人なのかはわからないが、それがピタリとはまる。
かつて太閤記で信長を演じてから、信長はこの人しかいないとまで称賛されていることから、結構化けるのかもしれない。


大谷吉継は目出しの白頭巾で顔を覆っている。病気で目が見えなくなったので終始瞼を痙攣させ、ほぼ目を閉じた状態しか見られない。お陰で中の人がどんな顔をしているのか後に画像検索する羽目になったが、作中吉継が目を開くシーンが二回ある。


一つはまだ目が見えている頃の過去。自分が口をつけたお茶を飲み干す三成を横目で眺めているだけなのだが、この表情がなんとも言えず可愛らしい。
感激して絶句しているようにも見えるし、「こいつ変わってるなぁ」と他人事のようにしみじみ思っていそうな目の動き。



もう一つは「わしは兵を上げる」と言われた瞬間にパカッと開く。これがもう滅茶苦茶かっこいいのだ。


無駄に長文の興奮じみた文章ではとても伝わらない。
なんとも言えずとてもかっこいい。


「お主もわしも目が見えん。目が見えぬ者同士のよしみじゃ。この命くれてやる、受け取れ」


惚れた者負けとは言え、何事につけ重くなりすぎない言葉選びが吉継らしさを感じる。


などと、偉そうに長文でズラズラと語り尽くしたが、当然私は戦国時代にいたことがないので、実際の人柄がどんなものだったのか知らない。


誰しも自分の求めるイメージを的確に表現してくれると嬉しいもので、私のイメージとこのドラマが最高に合っていたということだろう。


とにかく吐き出せて満足した。



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大谷吉継


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宇喜多秀家


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小早川秀秋
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by kumatalow | 2014-03-07 14:45 | DVD | Comments(0)
AZ
私の姉が演技の学校でやった演目【AZ】のDVDを特別に見せて貰いました!


人類に最も近くて従順で、痒いところに手が届く…要するに人間様にとって一番都合のいい存在を作る為に開発された感情プログラム搭載アンドロイドAZと、研究員たちの話です。


どんどん自我が生まれて可愛くなっていくAZと、どんどん愛着がわいていくアキトくんとの絆が主軸。


和気あいあいとした楽しそうなシーンと、残酷なリセットのシーンが交互に訪れてなんだかやるせない。

これは他人事ではないような気もするぞ。近い将来起こりうる問題かもしれない。

そうなったとき、ロボットはロボットとして割りきるか、人間として接していくのか、人間の身勝手が試されているようだ。

とはいえこの物語に登場するドクターツカサ(漢字わからない)とか、AZの完成に厳しい面々も、自分なりの正義感があってのことなので、そんなに悪い人ばかりではなくてね。


難しいな~と部外者は悩みながら腕組みをする始末。


ドクターヒロの足を引きずる哀れっぽい後ろ姿とか切ない。「あなたがしっかりしなさい」にジーンとさせられる。自分の研究を守れなかった悔しさも言外に潜んでいるんだろうか。


生み出した以上は守ること。その信念はアキトもツカサもヒロも一貫しているね。


壊れたり失敗したらリセットしたらいいや、なんて。成果への虐待なんだ。いらないアプリをせっせとアンインストールしながらそんなことを思った(矛盾)


ところで生徒さん同士とはいえ、みなさんの演技力には舌を巻いた。

AZのロボットの声なんて、よく出せるもんだ。
私は演技のことはよくわからんので直感でイイと思ったら上手いと判断することにしている。
狭い、大したセットもなく、ほぼ人間が立っているだけの状態でお話に身が入るというのは、やっぱりみなさんがなりきっているからだと思うのだが、どうだろう。




作品に対する愛着は大事だ。



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by kumatalow | 2014-03-03 12:21 | DVD | Comments(0)
潜入探偵トカゲBlu-ray
私は一年のうち下半期になると松田翔太さんの出演作品を買う癖があるようだ。

今月は春の連ドラ「潜入探偵トカゲ」のBlu-rayを購入。

このドラマはリアルタイムで見ていたんだけども、特に夢中になった記憶はない。
もう少し工夫すればなんとでも面白くできるドラマだったのに、何をどう間違ったのか、いい素材を生かしきれずに閉幕というイメージ。
そして事件がいまいち把握できないイメージ。


取りあえずディスク一枚分、1話と2話見たけどイメージ通りだった。


事件がわからなくてキャラクターも今一歩欲しい。


さて、コレクター心が働いて購入したことよりも、トカゲを見てからBlu-rayドライブの調子が悪いことの方が問題だ。


壊れたかもしれない。他の録画用のディスクをちっとも読み取らなくなった。ディスクには傷や汚れもない。
もしやトカゲがドライブの中に入り込んで悪戯をしたのではないか。笑えない。


ともかく私が起動させてからおかしい。これはA級戦犯の匂いが鼻をつく。


今はただひたすら天を仰いで治りますようにと祈っています。







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by kumatalow | 2013-11-08 10:36 | DVD | Comments(0)
ケンタとジュンとカヨちゃんの国
一家はバイオで盛り上がる中、私は一人部屋で暗いDVDを見ました。


はい、とても暗くて、つまらなくて、長い物語。


「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」


ラノベか!
まあ私も小説でそんなタイトルつけたけどね、個人的にこの○○と○○と…っていうタイトルは好きじゃないな。





施設で兄弟のように育ったケンタ(松田翔太)とジュン(高良健吾)。ケンタには職場で障害事件を起こして網走で服役中の兄・カズ(宮崎将)がいる。
カズが事件を起こした相手・先輩の裕也(新井浩文)にいじめられながら、ジュンと二人毎日黙々とハツリの仕事に勤しむ日々。

ある日ついに耐えかねたケンタは決意する。「全部をぶっ壊してここを抜け出そう」


ジュンが街でナンパしたブスでバカでワキガの”愛されたい女”カヨちゃんと共に三人は逃げ出した。行くアテも知識もないまま、とりあえずカズのいる網走を目指して。



これはもうお察しの通り、荒波にもがく若造を描きたいんだろうねえ。これでもかという程最悪な状況を作って四方八方固めて、さあどうするかみたいな。まさに据え膳。
客はケンタ達が抗うのはわかってるから、どうやって気持ちよくぶっ壊してくれるのか、そこにどんなドラマがあるのかただ待っていればよい。

こんなに考えなくていい映画はないよ!


非常識でも一種爽快感さえあって良い筈のロードムービーが、こんなに大人しくてじめついてて良いのだろうか。


伝わってくるのは悲壮感と甘えばかり。口ではいろんなことを言いながら、結局だらだらと旅をしているだけで、ケンタ達からは覇気が全く感じられない。やっと手に入れた自由を満喫している様子もない。


その前に彼らは早くも明日の生活がどうなるとか、どこにも行くところがないとか、そんな心配ばかりしている。

口ではなんとでもなると言う。でも表情がいつも薄暗くて絶望してる。



そして、ケンタくんが可哀想なだけの演出。

カズ←ケンタ←ジュン←カヨちゃんっていうベクトルなのはわかるんよ。
ケンタは兄貴が頼りでとにかく兄貴に会えばなんとかなると思って行動するし、ジュンはケンタがいないとなんにも一人で行動できないし、カヨちゃんはジュンに愛されたいからどこでもついてくし。


という設定はあるものの、用意されるのはひたすらケンタくんの悩みとか、痛みとか。



ジュンがなにを考えているのか全くわからない。ケンタくんが劇中しつこく「俺とお前は違う」って言うけど本当にそうなんだよ。


で、最後兄貴と会った後、失意のケンタくんがとった行動が……それですか?

壊すって、そういうことなの?
なんか、お前たちにハングリー精神はないの?甘ったれんじゃないよ…って思っちゃった。


つまるところこの映画の言いたいのは、


「どうあがいても、絶望」



ということでした。若者を主軸にしておきながら未来閉ざしやがって何事だよ。


それも全てを出しきった上での絶望ならわかるけれども、まだまだこれから、なにも抗ってない段階で終了されちゃあ。


まあ、リアルなんかな?


リアルとも言いきれないのは銃で撃たれたケンタくんが元気に朝方まで生きてたり、ケンタくんにぼこぼこにされた人達が朝方にはいなくなってたり、裕也死んだと思うんだけど指名手配の気配がなかったり。





そんな張り合いのない暗い若者の映画でしたが、私はもう新井浩文さん、松田翔太さん、多部未華子ちゃんの椅子トリオが見られただけで超~満足!

多部ちゃん本当に可愛い!
演技も好き!



あと、カズ役の人がなんか宮崎あおいに似てるなあ。見れば見るほど似てるじゃないかとずーっと思ってたら……



実兄かよ!


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by kumatalow | 2013-01-27 20:30 | DVD | Comments(0)
ハードロマンチッカー
しょうもない暴力ものにしちゃ面白いと聞いたので借りてきた。ハードロマンチッカー。


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汚い液晶撮り。


監督の半自叙伝的な……っていう情報をもっと早く入れておくべきだった。私そういうの嫌いなんだよ、監督の自分語り。
経験に基づいた創作、キャラ作りとかならわかるんだけど、まんまお前の昔話やん!名前も!一緒やん!っていうの無理。品川のドロップとかね。



あらすじを説明したいところだけど、あらすじって、これ、無いよ。


下関に住んでるグーっていう名前の金髪の在日韓国人が喧嘩しまくる話。


本当にそれだけ。そもそも、物語に何故グーが絡んできたのかが不思議なくらい。

監督がそうだからって、在日にする必要があったんだろうか。申し訳程度に「チョン」という差別用語を吐かれる場面はあるものの殴ったら終わりだし、演じてる人日本人ばっかりだし、みんな日本語だし、シェアハウスに宇宙人が混ざってるくらい意味ない。


そして説明不足。



どうしてグーの祖母がヤクザと知り合いで、そいつが死んだら葬式まで出向く程親密なのか、最後の銃声がなんなのか、突然の交通事故はなんだったのか。


中村獅童はどうなったのか。



説明する気がなくただ暴れ回るバイオレンスを描きたいにしちゃ、実はピュアなものに惹かれて……みたいな一面も見せてきて、それもすぐ終わってまた喧嘩。


まあワルとピュアは切り離せないと私も思ってるよ。昔からの伝統だよね、はい。


だから薄っぺらいままじゃ映画にならんから、「あの頃の俺ガラスみたいだった。尖ってて、脆かった」的スケベな演出で盛ったんだよね。


つうか、あまり自慢できない過去をよくイケメン使って映像化しようと思いましたね。


黙って見てるぶんには面白かったよ。夢中で見たし。ダーク・シャドウより面白かった。



グーの暴れっぷりも嫌いじゃない。


私は見れる。大丈夫だった。


が……しかし、松田さんも見ない方が的なこと言ってたけど、女性には相当……きつい……。



女の子の扱いが酷い酷い…。
怖かったわああ……。唯一のヒロインはグーの祖母だからね……。


あと、今は懐かしい川野直樹さんが見られて良かった!
彼、滝沢と今井翼と肩を並べてたJr.だったけど、辞めちゃって普通の俳優になったんだっけ…か?(後半消極的)

怪奇クラブ見てたよ……一番好きな男の子だった。友達から雑誌の切りぬきを貰って大事に引き出しにしまっていたのはいい思い出。やっぱり好みは変わらないんだな……なんか好きだなあと思ってたら川野さんだったよ。

少しふくよかになられて、私の友達のスッピンに似てるんだけど、川野さんこれからも頑張ってください!


遠藤要さんもかっこ良かった。




最後に、一本のDVDを一緒に探してくれた店員さんありがとう。
伝わらないかと思ったけどタイトル言った途端「あっ!結構出てます!」とのことだったので、それなりに人気があるのかな?



まっ、でも、駄作かな★嫌いじゃないよ。
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by kumatalow | 2013-01-23 14:39 | DVD | Comments(0)
女帝
今更?と言われそうなタイミングで女帝のDVDを買った。
特に話がよく出来ているとかはなく、ご都合主義と非リアルな夜の世界をこの上もなくコテコテに描いた、一体昼ではなくゴールデンに誰向けに描いたのかと言う愛憎劇(のつもり)。


私は元来ゴシップ好きであったり、昼ドラの雰囲気が好きであったり、テレビが求める主婦に限りなく近い性質を持っているものだから、こういうの割と楽しんで見れてしまうのだ。

熊本の高校に通う少女彩香(加藤ローサ)は、母親のスナックを手伝いながら極貧に負けず勉強が好きな才女。しかし、将来政治家を目指す青年杉野(斎藤祥太)と、彩香に対抗心を持つ政治家の娘・梨奈(酒井彩名)といざこざがあり、尚且つ絶好のタイミングで母親が死に、退学に追い込まれる。死に際の母から実父が生きていると教えられた彩香は、父親への復讐を胸に、女帝を志して大阪ミナミの高級クラブに入る。


無いやろ~というイジメに堪えながら、女帝への展望が見えねえなと腐っていたら、ひょんなことから伊達直人タイガーマスクか!(松田翔太)という男と出会い、心を許したら実はヤクザで、直人は直人であまっちょろい性格なので彩香に惚れ込んで、彼女を一生支えていくZEと決め、今後もそのように行動する。因みに彼は髪型でオンとオフを切り替えており、ライアー直後の髪型がものっっすごくカッコいいのでくくらないで欲しいのにすぐ縛る。



―――はい、後半雑になりましたがとりあえずそんな感じです。


まあ~突っ込みどころ満載。全部突っ込んでたら終わらないし。


私は男たらしなので若い男性キャラを応援する。銀座かミナミか知らないが、どんだけ美女が出てきても目当てはいびつな関西弁(例:おーれーはー↑↑ヤークーザーやー↓↓ ナンヤコー→→恥ずかしいなぁー→→棒)が香ばしい伊達くん。彼と彩香の絡みを応援しながらストーリーを楽しんだ。



凄く残念なのは準主役の直人が原作と違い、非常にスケールの小さい存在になったこと、しかもそれを知ってしまったこと。

ドラマにもある台詞の通り、「俺はヤクザの頂点に立つ。お前は女帝になれ」と、忠実にそれに沿えばもう少し面白くなったんではないか。

話数の都合上仕方ないとは言え、女帝を目指す彩香のいい盾になる訳ですよ。女帝と呼ばれる銀座の佐和ママ(片平なぎさ)は黒服で天下を獲れと何気に苦しいこじつけをしていたが。


なので原作では彩香を応援しつつも、時折試すように強引な手段で立ちはだかる直人がいないから、ドラマの彩香は行く先々の「ナンバーワン」とばーっかり争ってるわけですよ。


そのナンバーワン達が判でついたが如く揃いも揃って同じキャラ。いいじゃないか自信があるなら澄ましてろよってこっちは思うんですが、何故かそうはならず、ちょっと彩香がちやほやされると、睨みを利かせてすぐ嫌がらせに入る。

そして最終的に皆々、半狂乱になって犯罪行為を犯し、問答無用で消されていく。これをどう?3回は繰り返したかな。


そして一番駄目なのは、繰り返し繰り返し同じイジメが発生しても立ち向かう彩香が、可憐で健気で強いどころか、むしろちょっとイジメられて反省したまえよと言いたくなるほどふてぶてしいということだ。

これはミスキャストである。


田舎臭い顔立ちだが加藤ローサ嬢は美しい。段々収入が増えて、お洒落に(ダサイけど)なってくると目もパチッとして、可愛い可愛い。私の大好きな顔!


けどムカつく。



「いらっしゃいましぇ、彩香でございまひゅ」



これが、うん、一番イラッとくる。これがねえ、いちいち一話ずつ冒頭に入るんだけど、なんか腹立つよね。中学生のお遊戯じゃないだよ、こっちは高い金払って遊びに来てるんだ、挨拶くらいちゃんとしてくれ!

客に感情移入する始末ですよ。


女帝を目指すならそれを感じさせる演技が必要なんだけど、それがないし、なんだか脚本の彩香がちょっとおかしい。

そして彼女に用意された数々の決め台詞がなんと、一話から最終話まで全部滑るというミラクル発生。


「ふざくんなっ☆」


「のしあがっちゃるけん(●`□´●)」


「火の国の女、舐めたらいかんばい(可愛)」



やややややだあああ凄みを利かせているのにこんなに滑ってるの見たことないよ~なんで毎回やらせんの可哀想~((((;´゚Д゚)))アワワワワ


視聴者だけならまだいいけど、そうやって強気で言い放ってもその後スパッと言い返されて黙る場面が多いから余計に気まずいわ。


こういうの10回繰り返して最終話で突然女帝になりまーす♪



昼ドラのお決まりを凝縮したようなドラマ。ただ、エリさん(滝沢沙織)はちょっとだけ可哀想だったな。彼女は特に悪いことはしてない。フェアだったし、ただちょっとだけ、だいぶ、大いに、メンヘラが過ぎただけ。


まあ後は高校の同級生達が政界に入ってあれやこれやと面倒をおかけしてくれて。店での争いとは違い、ここはどうやって片をつけるのかと固唾を飲んでない私がざっくり答えを言うとね。父親が総理大臣だったー!っていう彩香の印籠で全員平伏して終了。


……彩香がイジメを受けた苦労より、彩香をイジメる為の工作の方が大変そうに見えたから、なんか、敵に同情しちゃった。

あんなことまでしたのになあ…。


とにかく古臭い脂ぎった狭いスケールのドラマではあったが、内容が支離滅裂過ぎて明るい雰囲気があった。
突然ナンバーワンホストに当時若手で絶頂だったMoko'skitchenを起用するなど、若干視聴率稼ぐ為にスケベ心を出したり、なんでもアリな感じに徐々に慣れていくと、終わった後寂しいんだなこれが。


そしてDVD特典は今までのどのドラマの特典よりも光ってた。特にNG集。NG集大好き!!みんな笑顔!凄い好き!


伊達ちゃんの「はいちゅうも~く。これは?シャンパン……ここは?ジャパ~ン!」で一人ニタニタした明け方ですよ。


ビンタの後「痛くなかった?」ってやり取りも微笑ましいですご馳走さま。



クランクアップ特集も、笑いに走ろうとしてまとまらなかった森本レオ以外は楽しかったな。特に薫役の金子さやかさんは上手ではなかったけど大声張り上げてやりきってた感があったから。


一番やる気なかったのがおそらく加藤ローサだったんだろうね。周りが頑張ってた分、やっぱりそこがちょいとな。



以後、伊達くんの「結婚しよう!」シーンを何度も再生しながら、徐々に飽きて生きていきます。
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by kumatalow | 2012-12-17 09:54 | DVD | Comments(0)
  

さらしちゃいな日記。
by サトミッチ
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