カテゴリ:漫画・アニメ( 25 )
シグルイ
 ひょんなことから知った【シグルイ】という漫画に猛烈にハマッてしまった。
 と言ってもシグルイは15巻とキリのいいところで完結してしまっているからハマッてもそれっきり、読んだらしまいになるのだが。

 確実に私の好きな漫画5本の指に入ったと言いたいけど軽々しく入れたりしたら、虎眼先生みたいに指を増やさないとやっていけないかもしれないから一応数えてみる。

1:ライアーゲーム
2:GANTZ
3:あさきゆめみし
4:ハイキュー!
5:いぬやしき


 やべ、普通に足りない。

 シグルイは、確実に私の好きな漫画10本の指に入った。
 多少人を選ぶ装丁である。血みどろで、ムッキムキの筋肉から零れる内臓。シグルイはしょっちゅう妄想で臓器を発射するので無駄にグロい。
 ムキムキ筋肉から臓器をぶら下げて、キリッと剣を構えるふんどし男が好きな方にはおすすめ。

 南條範夫氏の「駿河城御前試合」という小説の第1話、「無明逆流れ」を山口貴由氏が漫画にしたもので、本来40ページほどしかないエピソードを山口氏がひたむきに脚色加えまくって15巻まで続いた。

 いまいちピンと来なければ内蔵飛び出るスクライドだと考えて貰ったらいい。これは男と男の戦いなのだ。片や出自に対するコンプレックスを傷つけられ、片や道場の師匠仲間婚約者を奪われて復讐に燃える。やや動機の比重が違い過ぎる気もするが、とにかくそういうことで二人は手足を失いながらついに駿河城御前試合にもつれこむ。武家社会を少数のサディストと多数のマゾヒストで構成されると冒頭に謳う通り、マジでどちらかしか出てこない。

 こういうと熱い真面目な物語に見えるのに、いざページ開くとツッコミどころが百を越える。いや、でも本人たちは至って真面目だし、でも、おかしいよ気付いて……。

 シグルイはこうやって熱い展開に胸踊らせながらツッコんで楽しむ漫画なのだ。

 目が離せないダブル主人公のキャラクターも秀逸である。

■虎眼流の忠犬藤木。

 あだ名は貝殻野郎(命名:伊良子)。寡黙でストイックなザ・主人公と見せかけてトチ狂った精神を隠し持つ。トチ狂っているのでトチ狂った虎眼流にぴたりとマッチし、伊良子が来るまで師範代としてブイブイいわせていた。
ゆくゆくは跡目を継いで娘の三重のお婿さんになるだろうと言われ、本人も涼しい顔でその気満々だったのに伊良子に座を奪われて実にストイックに着々と狂気をたぎらせる。重度のコミュ障で当然空気は読めない。
お世話になっている家で慕ってきた少年の指を撥ね飛ばして謝りもしなかったり、病み上がりを心配してくれた人に対して「伊良子を倒す方法思い付いたよ」といきなり切り出し、礼も言わない図々しさ。伊良子を倒せるとなったら唯一美しい微笑みを見せるも、倒した後は何が不本意だったのか突然キレてぶんむくれる。
 そんな彼の弱点は「侍」と「三重様」。三重様の寝室にこっそり海でとってきた貝殻を(貝殻野郎はこうして生まれた)忍ばせたり、不器用なプロポーズしたり、お粥あっためて待ってたり、なんとなく三重に対しては萌えを感じさせる初奴。

 カッコつけて相手の顔面を殴り付けた結果手にバイ菌が入って化膿させるアホオッチョコチョイな一面もある。


■稀代のイケメン伊良子

 ある日突然虎眼流に道場破りにやって来た美青年。彼の目的は道場に入って地位を築いて侍の一番高い場所へ上り詰めること。下賤が故に侍に対して愛憎入り交じる感情を持っており野心旺盛な伊良子が、わざわざトチ狂った虎眼流をチョイスしたのは偶然である。虎眼流には跡継ぎがおらずいるのはメンヘラ娘一人だったのも偶然である。野心旺盛性欲旺盛、町の娘は俺のもの、虎眼のメンヘラ娘も俺のもの、ついでに虎眼の下げマン愛人も俺のもの。貝殻野郎が恨みがましくこっちを見れば「若先生と呼べ」などとわざわざ上から目線で反感買いまくった結果、道場の誠意ある対応によって両目を潰される。このとき読者に選ばれて自業自得で賞を受賞。

 そんな彼だが藤木よりずっとマトモである。わりと早い段階で「なんだこいつら!」って思ってるのに何年か居座ってちょっと仲良くなっちゃったり、脇はがら空きの模様。殺人鬼へと変貌したのち、ふと「俺って藤木のなにが嫌いなんだっけ」と物語の折り返し地点で急に嫌な思い出がぶり返して憎悪をたぎらせる面倒臭い性格。

 求められてもいないヌードを披露することに定評がある。雨だからって他人の家の廊下で勝手に全裸になる程には露出狂。彼の弱点は「下賤」と「ママ」である。


 他にも死んだのに筋肉だけで歩き回るゾンビやら鯉を丸かじりしちゃう師匠や、ふたなり娘など、個性的かつあまり意味を持たないキャラクターも多数登場するシグルイ。

 興味のある方は是非是非。

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by kumatalow | 2015-10-09 18:49 | 漫画・アニメ | Comments(0)
まるちゃん
 ちびまる子とあさりちゃん。子供時代にこの二作品から私は多大な影響を受けて育った。
 あさりちゃんから姉妹でマンガを描くことの楽しさ、そしてちびまる子からは絵をパクった。どちらも七十年代の女の子で姉妹そして家族の物語であり、ときに口汚い言い回しをしてでも笑いを取りに行くスタンスに共通するものがあった。
 いまアニマックスでまるちゃんの第一期が絶賛放送中である。まるちゃん第一期は私の記憶を遙かに上回って面白かった。そして自分の子供時代をひしひしと思い出した。冷静になってみると私は九十年代の小学生でまるちゃんは七十年代の小学生なので一緒の土俵に上がるのは厳密にはお門違いもいいところなのだが、年代の差などどうでもいい。
 少ない小遣いでお菓子を買って、高価な物はなんとかして母親のご機嫌を取ろうとしたり、家族の中の何気ない笑い話、放課後の探検ごっこ。テレビの中の単純で浅はかなまるちゃんは昔の自分だった。そしてそんな馬鹿なまるちゃんを見て「可愛いな」と思う。昔はまるちゃんを可愛いとか懐かしいとかいう感情で見ていなかったので、まさかここまで良作品だと今日まで気付かなかった。

 さて、まるちゃんまるちゃん言うけれども、日曜日の夕方に相変わらずやっているから、それでも見とけという声がそろそろ聞こえてきそうじゃないか。
 勿論知っている。
 まるちゃんの二期が始まると聞いて期待に胸膨らまし、いざ蓋を開けてみたらこれじゃなかったあの時の絶望感をまだ覚えている。まる子は相変わらず馬鹿だし声優だって変わっていないのにちっとも面白くない。
 愚かで怠け者だけどそこはかとなく誰より女の子らしくて感受性の強いまるちゃんはもういなくなっていた。いま日曜日の夕方我々の前にいるのは、さくらももこという女性が作ったギャグマンガのオバサン臭い主人公である。原因はネタ切れやスタッフの代替わりとかそんなところだろう。繊細な思い出が枯渇してキャラ頼みになった時点でやめるべきだった。ギャグマンガとして見ても普通に滑っているので実はこの作者はマンガ家に向いていないのかもしれない。
 二期のまる子がどれだけだだ滑りの女になったかは後日気が向いたら長文で綴るとして、もうあの頃のまるちゃんが帰って来ない寂しさや現在への失望で私は二期以降の彼女をクソまると呼んでいる。

 ちなみにクソまるは2001セレクションバージョンと称して、一期で人気のあった話をアレンジリメイクするという愚かな行為をすすんでやってくれているので、見比べてみたら私の懐古主義も少しはわかって貰えるのではないだろうか。



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by kumatalow | 2015-09-15 01:45 | 漫画・アニメ | Comments(0)
カースト最下位声ヲタ
 相変わらずハマッてますよ。ハイキュー。


 いや、だって、面白いからさ。彼らのことを考えるのが楽しくて仕方ないんですよ。

 もう最近なんか喋ろうかなと思うとコレ関連しか話題が出てこないから引き出しの少ないつまらない人間になったよ。

 さて、それから派生して最近「村瀬歩」っていう声優さんが気になっている。
 びっくりした、女の人だと思ってた。アユミとも読めるじゃないか。男だったんですねえ。成人男性にしては声が高い、どうやら高いのがデフォルトであらせられる。電話では妹さんと間違えられるとか。


 演技力は知らぬ。個人的には上手いと思ってるがマジ美化2000%な上に声の仕訳もロクにできない素人があーだこーだ言っても説得力がない。
 個人的に(便利な言葉)ここがツボ!っていう台詞の言い方を沢山してくれるから要チェックや!(唐突の相田●一)

 彼の声をもっと聞きたい。出演情報も要チェックや。←雑


 声優、の話題からまたまた派生して、最近PSYCHO-PASS劇場版で久々に槙島孝宏を聞いた。出てくるとは思っていた。ただ、実を言うとPSYCHO-PASSのときの槙島孝宏がどんな風だったかド忘れしており、槙島といえば夕方の麦畑しか連想できない。槙島といえば自給自足、自給自足といえば母校のアホみたいなスローガン。こんな調子でどんどんどんどん槙島から外れていく。


「こんなんだったかなぁー」とひたすらノイズのかかった記憶を掘り出そうともがいていた。結果はお察し。


 1期の盛り上がったラストが見納めだったから勝手に自分の中で特別視してたかもしれない。ズボンの裾が短い普通の兄ちゃんだった。


 最近のアニメからとんと足が遠退くと共に真剣に声を聞かなくなり、どんどん出遅れて櫻井さんと木村さんと小野さんをいちいち間違えるまでに落ちぶれたが、自分はなんとなく所謂声ヲタの【ケ】があると感じる今日この頃。


 あくまで【ケ】な。
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by kumatalow | 2015-02-01 23:02 | 漫画・アニメ | Comments(0)
ハイキュー!!
 ※前半ボロクソ注意。

 最近ハマッています。

 正直に言うとハマるわけがないと思っていた。スポーツ漫画の大当たりといえばスラムダンクで止まっているし、スポーツを静止画で見て夢中になることなんてあるかよ、という謎理論を掲げてこれまで生きてきた。

 読む前からシャットアウト。スポーツの時点で漫画に非ず。というド偏見&生来の食わず嫌いでもってして排除したのである。


 あと絵が腐臭くて受け付けなかった。男子学生のイチャイチャとかどうでもいいし、どうせ試合はそっちの助で主に部活帰りの交流とか、屁こいたような悩みでコミュニケーションとって泣いたり笑ったりがメインでぐだぐだ話を伸ばすんでしょう。という予想をしてた。


 まあ多少外れてはいないと思うのだが、ドマイナスで捉えていたものがプラスに変わったのは間違いない。

 そのきっかけは本当に申し訳ないけどアニメだろうと思う。動く試合展開が想像以上に面白かった。


 漫画ならではのいわゆる「こんな奴いねーよ」なキャラがごろごろ蔓延るなか、いざ試合が始まればみんな等身大の選手になるというところがとてもいいと思う。
 バレーボールにものすごくひた向きな選手たちを応援したくなってきた。

 絶対肩入れしねーぞと決めていた主人公も第1話の頑張りで全部持っていかれてしまった。



 一番のお気に入りは西谷君。あと及川徹君なのだが、影山君と交代した菅原さんが大活躍する話が大好きである。

 彼の影山君とは違うセッターセンス凄くかっこ良かった。交代させられた影山君の心理と対比して結局「試合に出たいんだ!」っていうところに繋がっているのが良かった。

 あと1プレイを予感したときの寂しそうな顔も良かった。


 馬鹿にしててすみませんでした。またしても遅咲き。懲りもせず出遅れ。私がハマったのはスタッフのきしょいツイッター騒動などでやや評判堕ちした後だった。ん?これはなんだ……涙か。



 原作集めがまったく追い付いてないのでこれからどうなっていくのか非常に楽しみである。





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by kumatalow | 2014-12-08 02:44 | 漫画・アニメ | Comments(0)
なんて素敵にジャパネスク【人妻編】
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 なんて素敵にジャパネスク。

 平安時代を愛する女子は一度は目を通しておけよ。と、どこかの誰かが言い残して去ったそうな。


 サトミッチがおぎゃあと生まれた頃に流行った所謂少女小説の漫画版の文庫版である。


 少女小説とは、少女漫画を小説にしたような、ライトノベルをもう少し、花やかで女の子女の子に仕上げた小説のことである。というのはサトミッチ個人の見解であり、ざっくりし過ぎた感満載であり、異を感じた者は自力で検索することを推奨する。

 とにかくこの作者が少女小説の先駆者であったことは間違いない。


 主人公は瑠璃姫という。それなりに敷居が高い家に生まれながら、おてんばで変わり者と言われている「ザ・ヒロイン」であらせられる。
 彼女には年下の幼馴染み、高彬という将来有望で実直な青年貴族がおり、うんぬんかんぬん、帝などあれやこれやとひと悶着あって結婚に至った。


 なにを隠そう。続き物である。写真を見ていただくと「人妻編」という文字が見えるだろうか。
 いや、サトミッチも散々熟考に熟考を重ねて買ったのだから、気付かなかったわけではない。ただ地元の書店には人妻編しか置いていなかった。そういう寂しいいきさつがあっただけだ。
 察するに高彬と結婚するまでが第一部とされ、一番旨味のある思春期であったろう。それらを「こうだったんだろうなあ」と予想しながら成長した瑠璃姫を楽しむのも一興である。と言い聞かせてみる。



 気を取り直し、繰り返すと人妻編である。

 新婚ほやほやの二人を邪魔するような事件──といっても規模の小さい雅な事件が次々と起こり、 結婚してもドタバタしちゃうよというラブコメに仕上がっている。
 原作者の氷室さん(故人)という方は非常に頭の良い方であったらしく、まるで現代の女子高生のような言動をさせておきながら背景はしっかりと平安時代のルールに基づいている。そのさじ加減が非常に巧みであるのと、随所に解説があるので初心者でも簡単に平安ラブライフに手が出せるというわけだ。



 ここよりは作品の評価と反転し、全く好き嫌いの話になってしまうため、話半分で聞いていただけると幸いである。


 読む前からサトミッチはこの作品が好きだろうと思っていた。サトミッチの書きたそうなことが、ここには全部詰まっていると過剰な期待を託したにも関わらず、本作はしっかりと応え、サトミッチの期待の空腹を半分以上埋めてくだすった。


 では、残りはなにか。



 いかんせん瑠璃姫が嫌いである。

 高貴なお嬢様にあるまじき振る舞いをときにしてみせる肝っ玉ヒロインが嫌なのではない。なんというか、彼女は少々いやらしい。


 明け透けでおきゃんかと思いきや妙な常識を兼ね備えており、ヤレヤレ系になってみたり、嬉し恥ずかしの本場のヒロインになってみたり、それこそガテン系の変わり者少女になってみたり、鋭い聡い女になってみたり忙しい。


 かつて彼女は記憶喪失の男と出会い、イイ雰囲気になったことがあった。その男が記憶を取り戻し二人は再会するのだが、男・守弥の正体は夫の乳兄弟だった。そこへ、煌姫という姫が居候することになり四角関係になるというところから物語は始まるのだが。


 瑠璃姫の口癖は「○○(高彬あるいは守弥)はそんなことする人じゃないわ!」である。


 心の目で人を見る女性であるといいたいようだ。


 夫にちょっかいをかけようとする煌姫を牽制したり、夫への愛を誓ったり、激おこぷんぷん丸するわりに、一方で彼女は守弥を取られそうになると怒る。守弥に恋人がいないと知ってほっとし、出会ったときを思い出して赤面し、破天荒にかこつけて逢い引きをする。
 
 心の浮気と呼ばずしてなんとする。

 
 夫の浮気の話が持ち上がる度に瑠璃姫は言う。
「高彬がそんなことする人だったらあたし結婚してなかったし」


 それは高彬の台詞ではないだろうか?

 こんな正義は間違っていると、サトミッチの聖なる両の拳が机を打つ。


 冗長に語ったが、要するに感情移入に失敗した。浮気心は恋愛物語の定石。本命との絆を強くする為のヤラセである。理解はしているが瑠璃姫の場合は自分が揺れまくっている立場にありながら「まあ、なにか理由があったんだろーし?」などと他者に対して聖母を気取るのでつい拒否をしてしまった。これからもする。



 瑠璃姫の悪口という最悪の流れ、汚水濁流もいいところを清流へかえす為にも最後につけ加えると、平安時代とラブコメ好きには是非読んでいただきたい。ほのぼのすること請け合いだ。


 80年代~90年代のハートフルな物語は平和で大好きだ。ちなみに、サトミッチは瑠璃姫の弟の融くんが好きである。彼は明るい下戸だ。



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by kumatalow | 2014-08-07 14:28 | 漫画・アニメ | Comments(0)
あさきゆめみし
源氏物語といえば紫式部が千年前に書いた恋愛小説である。


現代でも貴重な文化資料とされる一方、色んな漫画やアニメ、ゲームに利用されることも多いと思う。
というのは、ネタが面白いからだと私は勝手に思ってる。


現代にも軽く通じる貴族同士のドキドキ恋愛ライフがそこにある。キャラの数も多い。
まともに捉えるとどうやら色々式部の思惑などが絡んだ、世の無常を語ったものらしいが、まあドキドキ恋愛ライフでいいじゃないかとまた勝手に思っている。私は哲学に興味はないので、当時の女性のようにミーハーな気持ちで読みたいのだ。

当時の女性の読み方なんて知らんがね。


与謝野晶子、瀬戸内寂聴、様々な方に翻訳あるいは独自の描き方で源氏物語は再生を繰り返し、漫画ですと大和和紀さんの「あさきゆめみし」が超有名である。


私この方の源氏物語が一番好きだ。おそらく源氏好きで「あさき」を読んでない人いないでしょう!
建物から単から、調べに調べて手抜きせずに当時の世界を再現し、ところどころちょっとオリジナリティが加わった少女漫画らしい台詞やシーンが病み付きにさせられる。
なにせ、他からの情報に触発されて泣かない私がちょっとウルッと来た程。
そんなシーンがいくつかあります。


■「夕霧と雲居の雁」


ここはもう大和さんに限らず色んな源氏でも私が一番好きな時期。
幼馴染みの雲居の雁と元服をきっかけに引き離された夕霧が、大体18歳くらいまで(絶世の美貌と持て囃されながらですよ?)雲居の雁を思い続けて独身を貫く。当時18歳で未婚ってちょっと遅いくらいで、夕霧さんクラスともなると他から一杯美味しい縁談が転がりこんでくるのに、それを突っぱねて雲居の雁一直線。
だから結ばれた時は読んでるこっちもホッとするし、感動するんだなあ。

「世の中には綺麗な人が沢山いるのに…僕にはあの子が一番綺麗に見える」

これ原作にはない台詞だけど誠実で一本気な夕霧っぽくて好き。


その後、なんやかんやでやっと結婚できることになったのに現れた夕霧に雲居の雁がキレるシーン。これも原作だとおそらく素直に万歳三唱で終わってるんだろうけど、大和版雲居の雁は女の子してまして(原作がしてないとかいう意味では決して…!)。


「あなたは変わったわ…!あなたは今では私をお父様から獲得する賞品みたいに思ってるわ!」


素直で強気な雁らしさは損なってないし、上手に動かすなあってまた感動した。
その後「悪かった…」とか言いながら大胆に踏み込んで几帳ごと雁を背後から抱き締める夕霧に成長した男を感じてテンション&感動が最高値極める。
Hhoooooo!!!

残念ながら十年後の二人はすっかり家庭のオカンになってしまった雲居の雁と、今頃他の女に興味出てきた夕霧とで擦れ違いが起こって別居状態に。続編「夢の浮き橋」ではマメな夕霧が雁と落ち葉の宮とを一日ずつ交代で通っているというきっちりした情報が入って何やら釈然としない。そこに愛はあるのか?ここを大和さんはさりげなく「やり直してみよう、雲居の雁と…」と夕霧が黄昏るシーンを挟んでくれている。


■「女三の宮」


女三の宮って本当に描くのが難しいと思うんだ。自我のないお人形さんみたいなお姫様という設定らしいんだけども、普通に泣いたりする場面もあるし、源氏とはどう接してたのかとか、出家の決意のシーンとか難易度高い。


彼女の成長を自然に感じることができた。柏木にも少し救いのある描き方だったし、なにやら老人の嫉妬に渦巻く業深い源氏にもはっきりと意思を突きつける爽快な一幕もあって、好きだねえ。女三の宮。


「本当に愛されるとはどういうことか、あの人が私に教えてくれたわ」

ウホッ

「この世でただ一人わたくしを愛して一人きりで逝った…可哀想な人」

ウホホッ

「あなたのお言葉はうわべだけのお優しさ…わたくしへの愛などではありません」



源氏ザマァ。とか言いたいけど源氏物語好きとしては源氏嫌いになりたくないから黙っとくね。


■「桐壺」

桐壺の更衣。諸悪、というと言い方は悪いが光源氏のアレな部分を作り出したお母様。
この人はイジメられてとっとと死ぬ運命にあるのです。そこに細かい説明は不要で、貧乏娘が寵愛されて子供生んでから死ぬ。何せ主人公が光源氏だからオカンが死んでくれないと始まらないの。
なんと大和さん。いきなりのオリジナル展開で桐壺と帝の馴れ初めからスタート。でも、最初って大事よね。それまで無色透明で、好きなキャラに絶対名前が上がる筈のない桐壺が愛く見えちゃった。



■「空蝉」


正直、私夕霧や薫といった子供世代が好きなので、源氏の若かりし頃のスキャンダルあんまり興味ないの。空蝉は源氏と全く関係のない人で手垢つけられた最初の被害者的な感じで物語の助走つけてくれる人。
方違えで紀伊の守の家にお邪魔した源氏に襲われて、二回目は着物を脱ぎ捨てて逃げた様が蝉の脱皮みたいだと。
ま、それはいいんだよ。


空蝉は伊予の介という地方任官の男と結婚していて、そいつがめっさ年上でオヤジ。
都や若い貴族への憧れを持ちつつ、源氏と関係したことで余計に伊予の介との運命を感じるシーン。当然オリジナルだと思います。


「伊予の介、私貴方と一緒に年をとっていきたかった」


「この人と一緒になれたらどんなに素敵だろう。でも伊予の介のあんな後ろ姿はもう見たくない」



空蝉にここまで感情移入して描けるって凄いよ!さらっと終わる一話キャラのお姉さんですので。



こうして振り返ると私は源氏の直接のエピソードには感動しないようですね。

いや、しかし大和さんはそんな光源氏さえもちょっと可愛い貴公子、年をとればちょっと笑えるオッサンにまで仕立て上げる魔術師で、本人も源氏に肩入れしながら描くようにしていたというし、源氏、うん、まあ、悪い人ではない。

こんな書き方では伝わってないだろうけどとにかく素晴らしい。

絵も上手で超美麗なのでそこも見所。
ついでのようで申し訳ないけど小説なら田辺聖子さんがおすすめで、大和さんも田辺さんの小説を読んで少し影響を受けたらしいです。



では
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by kumatalow | 2013-09-21 22:52 | 漫画・アニメ | Comments(0)
面白いです!
最近ハマッてます。「BILLYBAT」。


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作者は「20世紀少年」、「YAWARA!」などで有名な浦沢直樹さんと、長崎尚志さん。


お二人で考えてらっしゃるんですねなるほど。


詳しい時代背景があるみたいなんですが、私この時代の事よく知らないし、いい加減な事言いたくないのでサラッと語りますと、ええと、戦争終わったばっかりです。


主人公ケヴィンは日系アメリカ人っていうんですか?
彼はアメリカの売れっ子漫画家。ダンディーなコウモリ探偵がとある案件から事件に巻き込まれ、黒幕を突き止める「BILLYBAT」の作者。


作中作に登場するこの主人公のコウモリのデザインがすべての始まり。


「俺、この漫画日本で見たことあるなあ」




そんな筈はない。これは僕のオリジナルだ。


それを突き止めるべく日本へ行くことを決意した主人公。そして不可思議な事件に巻き込まれていくことに…。


説明がド下手ですいません。いや、でも本当に面白いです。
ぶっちゃけ、ビリーのデザインはケヴィンのオリジナルです。ただ、戦時中日本で通訳をしていた時に見かけた、壁の落書きがコウモリのデザインの元になったという。


無意識のパクリっていうんですか?脳が自然と、記憶していて、あたかも自分の考えであるかのように引き出しから出しちゃったんですね。という訳でケヴィンの漫画は一旦置いておいて、問題はこの壁の落書きの方になります。


どうやら黒いコウモリと白いコウモリがいて、度々「お前が見たのは白か?黒か?」といったようなやり取りが出てくるんですよ。


あの、説明が下手で…。


本当に面白いんだってば。これだけ複雑なのにどこかさらっと、簡単そうに見せちゃってくれるんですよね。あっという間に引き込まれて続きが気になって仕方ないよ。そう、実を言うと私まだ一巻しか持ってないんです。


なんか、漫画の表紙に書いてあるあらすじだけフライングしたらアポロ11号とか、ケネディ大統領暗殺事件なんかも関与してくるのかね?

しかし浦沢さん…かなり出版ペースがまったりだと聞いております。


あんまり早く集めると先が気になりすぎてダメだからゆっくりと、お金に余裕がある時だけ買うことにしました。ま、給料日に買い忘れましたけど?~♪♪



一緒に「アフロ田中」も買ったんですけどこっちは…。

うん、めっっちゃ面白い。私の好きな感じ。だけど、意外に巻数多くて…集める程じゃ無いかなって…。

上京編とか、色々あるみたいだし…。

凄く面白いし、こういう漫画好きなんだよ。立ち読みクラスってたまにありますよね!


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by kumatalow | 2012-03-26 21:12 | 漫画・アニメ | Comments(0)
三ヶ月限定オーランド
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11月〜来年1月までだけのオーランド・ブルームのカレンダー貰った♪


三銃士を見に行った特典らしい。財布に入れて三ヶ月だけオーランドに日付を教えて貰おうと思う!


オーランドもすっかり若手俳優じゃなくなって、悪役とかやっちゃうんだなあ…。


11月5日のカイジも近いから、私三銃士ちゃんと見られるのかな?
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by kumatalow | 2011-10-31 01:27 | 漫画・アニメ | Comments(0)
アニマックスホラー特集DEATH NOTE
やっべえ久しぶりに見たらDEATH NOTE面白い。


歳をとると嗜好が変わるっていうけど、私の場合は顕著である。


この歳になったらLの声が気にならなくなった。Lだけではなく、色んな事が気にならなくなった。



でも歳とっても変わらない事もあるぞ。私はやっぱりミサが1番嫌いで、Lが1番好きだ。カッコイイと思う。



アニメのオペラみたいなBGMが非常に笑えます。


CM入る前に必ずかかる「ヨォッ!ハッ!フォオン!」っていう声がww



ところで途中から見たからもう全く展開を覚えてないんだけど、ライトの記憶が戻って、ミサが捜査本部を出る事になって…



「ライト!記憶戻ったのね!」



って言った後ミサが山の中で記憶戻ったりしてるのは何で?もう戻ってたんじゃないの?



わかんないわかんない。もう理解できるだけの愛情が無い。



記憶戻った時のミサの声さ、アニメは無音だったけど映画凄かったよね。戸田恵梨香が凄いダミ声で「おわあああ!」って言うヤツ。


それで更に話変えると、個人的にLとワタリは成長してから出会って欲しかったのね。


Lの才能に惚れ込んだワタリが片手間に孤児院作って後継者育てた方が、らしいよね。


小さなLとワタリが手を繋いで孤児院に来た所が描かれてて残念だったよ!



はいはい、親子みたいで可愛いよ。



前もブログで散々書いたけどあの雨のシーンもいらんわー。


鐘の音が止まないんですう〜の下り。



Lが厨二くせーんだよな。はいはい、BL乙乙。

ピアノの音に乗せてさりげなく死を匂わせてんじゃねーよ。


ですがこの鐘の音とやらはアニメスタッフ一押しの様ですね。



Lが死ぬ際の際までカンカンカンカンURUSEEEEE!!!


あれ?やっぱり色んな事が気になってる?


これ書いてるうちにL死んだがな。


もう…Lが死んだら見なくてもいいか。



スマホを駆使するLを描いたぞ!




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by kumatalow | 2011-08-12 00:47 | 漫画・アニメ | Comments(0)
GANTZ②④~②⑨※今更だけど辛口注意
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真面目腐った計ちゃん。なんか変な顔。
未だにスーツの構造がわかりません。



さて、GANTZの24巻以降が全然置いてなくて、最近はあっちこっちの書店を回って必死こいてます。



ただ、29巻までを読んで、集める価値があるのかなって、本気で考えた。


いや、飽きたんじゃないし、興味が薄れた訳でもない。



ストーリーが破綻している。



破綻する前から「カタストロフィ」なる単語は登場していたし、作者なりにラストはこうしたいという展望もあったろうが、果たしてそこへ行き着くまでのグダグダ感と失速感は目も当てられない。



何年もの歳月をかけて描いているうちに世の中は変わり、ありとあらゆる影響を受けて───現在に至る。そんな感じだ。


それは誰にでもある事だとは思うんだけど…。



もっと責任をもって描いて欲しい。


途中思わせぶりに登場させた吸血鬼は今や空気だ。
そんな空気に殺された和泉やアキラの立場は?



派手なグロさで読者をハッとさせた(私はしなかった)大阪編は大阪チームが無駄口を叩きまくった挙げ句に壊滅という、恐ろしいくらいつまらないオチだったし。

東京チームもちょっと減らしとくか的なノリで坂田師匠ドロップアウトするし。


急にGANTZ玉製作はドイツだったみたいな話が飛び出して、GANTZ海外進出するし。作者洋画が好きなんで、この辺りから完全ハリウッド映画。



海外の戦士に混じってミッションをする場面なんかもありましたが、アレもなんかただ稲葉とオッサンが死にに行っただけの、「ミッション」でも何でも無いただの宇宙戦争ッスよ。


当初のように時間とエリアと点数と目標があればミッションだけど、今なら一匹倒しゃ100点取れるし、倒した喜びも束の間に自分がやられる世界じゃん。


それなら早く北条とサダコを甦らせてよ!!!



とまあ、私事が入ったけどつまりそういう熱い展開も出来た訳っしょ?



もう減って行くだけなの。街の人も全部巻き込んでもうほとんどの人が死んでんの。
読者は既にこの展開に希望など見出だせない!見込みのある時期はとっくの昔に過ぎてしまった!




ああ、それで西丈一郎さんなんですけれども。
彼は普通に道頓堀にいらっしゃって、いつも通り姿を隠していただけみたいです。
散々行方をくらましておいて、微妙なところで「やっぱ俺が100点かぁ~」とか言って現れた割に、田中星人の時みたいに油断が祟って手足をもぎ取られる大惨事に。


カッコ悪…何させたかったん?
描くの忘れてただけとしか思えない。



そして後二日三日でカタストロフィというところで、西は突然クラスメートを全員ギョーンギョーンと虐殺するという無茶苦茶をやらかすのだ。



カタストロフィとは何か。それは神話のラグナロクを想像して貰えれば。
ノストラダムスが予言したみたいな人類最期の日ね。

西もカタストロフィが何なのかくらいわかっていたと思う。



それなのにちょっとのイジメくらい我慢出来なかったか?



どうせ滅びるから全部始末しちゃったのか?
そういったエピソードは序盤か中盤かで入れると「西とはどういう人物なのか」を連想させて良いと個人的には思う。
世界が大変な時に今更規模の小さいイジメと恋バナエピ入れられてもキチガイにしか見えん。
それかキャラに味ついて人気出てきたから調子こいたかどっちか。



とにかく今までのキャラの復活を望んだ私が馬鹿だった。

100点取ってもキャラのエゴばかりが優先されて、死んでも同じ奴ばっかり再生してる。



計ちゃんなんて二人になっちゃったんですけど。


二人の計ちゃんは暢気に話し合った結果、二人で多恵ちゃんとレイカを分け合おうと決意。


何これ?どこのGANTZ100%?


主人公二人いるなんて聞いた事無い。
うる星やつらで頭の上に「‘」マークつけたAダッシュあたるってのがいたが、それを思い出したわ!



どんどん面長になったキャラ達は、こういった無駄な動きを繰り返しながら、命懸けで【自分たちの大切な人だけを守る】為に戦っております。


ところで大阪編以降加藤が少し嫌になりました。
ちょっと好かれたからって軽く同棲しよう発言。キモいっつーの。



好きなキャラも順位が上下してる。



【序盤】


1:北条政信(サダコ含)
2:加藤勝
3:玄野計



【中盤】


1:北条政信(サダコ)
2:玄野計
3:加藤勝


【カタストロフィ編】


1:北条政信(サ)
2:北条政信(〃)
3:北条政信(〃)




って事なんですよ。
最初の幼なじみ設定の事なんか忘れたみたいに、会話もなくただ好きな人とベタベタして、お前らそれで満足か?と、主役二人に問い質したい。



書店に無いのと、買った本棚が既にGANTZでパンパンになりもう後が無いと言うのも、この先の購入を躊躇っている原因でもあるんだけどね。



ここまで読み進めてやはり一番のピークは仏像編だったなあと、思ってます。
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by kumatalow | 2011-04-13 02:05 | 漫画・アニメ | Comments(0)
  

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