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55時間55分
恐ろしいことが起きた。


BSでゴジラが55時間55分の生放送とな。これはただ事ではない。我が家のリビングのテレビがまるっと2日も占領されることを示唆していた。
夕食の席で発覚し、母は「いやだー!」と子供のように吠えた。今思えばあのとき自分も「いやだー」と追随するべきだったのだ。なんの話か理解しておらず、サトミッチはただもくもくと口を動かしていた。あのときの自分の役立たずっぷりが恨まれる。


母の雄叫びもむなしく、父は帰るなりいそいそとテレビのリモコンを握った。瞬く間にアオーンというゴジラの雄叫びが聞こえた。なにを、こちらも負けてはいない。母はもう一度「やめろー!」と吠えたが父のニヤついた横顔はテレビに釘付けで、見えないバリアが張ってあるらしかった。



こう見えてもサトミッチはおなごにしては怪獣に理解のある方だと自負している。
サトミッチが3つか4つのとき、目を開けるとときどき扉の隙間から父がこっそり手招きをするのが見える。布団を抜け出して、二人並んでウルトラセブン鑑賞会をやった。


だが裏を返せば腐ってもおなごである。
二十代も折り返し、いよいよ三十路手前で怪獣大行進を喜んで見る奴があるか。


と、声を大にして言えないのは昔のそういう思い出をもしかしたら父も覚えていて、変わってしまったと思われるのがいささか親不孝のような気がしないでもないからだ。考えすぎとは思うが、自分が覚えていることを相手は覚えてないなんて保証がどこにある。




サトミッチがとる行動は一つ。


ただなんとなくゴジラを見守っている。






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by kumatalow | 2014-07-19 20:33 | テレビ | Comments(0)
大須商店街日帰りぶらり旅
さる7月13日、サトミッチは敬愛する御姉様と、御姉様の御友人と大須商店街に行った。
楽しい楽しい日曜日の出来事を語る前に、サトミッチが10年勤めた会社をついに辞めたことを述べておく。


全てを失った感触に初日は心に隙間ができたような気がしないでもなく、おもむろに早起きをしたり、部屋の掃除をしたり、なんとか堕落の道に堕ちるまいと抗っていたが、冷静に考えると今はまだ年休消化中。寝坊しようがヒルナンデスを見ながら尻をかこうが働いている状態であることに変わりはないと気付いた瞬間に、サトミッチは眼前に広がる無職透明の道を威風堂々と歩こうと決めた。


そんなわけで、退職から三日後にはすっかり能天気に変化し、諸手を挙げて名古屋大須商店街へ繰り出したのである。


大須商店街といえば、大須観音は商店街の門ともいうべき存在である。


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ここを通り、まっすぐ歩いていくと、いきなりからあげのいい匂いが誘いをかけてくる。
サトミッチの大須商店街での目的は美味しいからあげを食すことだ。それ食ったら帰れと罵倒を浴びせられても粛々と受け入れられるほど愛している。からあげはサトミッチの愛に応え、沢山の脂肪をいつもプレゼントしてくれる。

二人の関係は概ね良好だ。



からあげの誘いに後ろ髪引かれながら更にまっすぐ進むと、いくらもしないうちに左手にアリスの雑貨店が現れる。
ひどくこぢんまりとした外観で、ちょっとよく見ないと過ごしてしまいそうだが、早くも順番待ちの列ができあがっていた。
しかしかえって列に並んでおいて良かったかもしれない。壁に穴があるので、覗くとチシャ猫と目が合う。並ばなければ気づかないだろう。


内装の様子は文章に書き起こす自信も撮影許可もないので省く。ただ「素敵な世界観だった」ということだけを述べておく。

中は既にアリスの世界に魅せられた沢山のお嬢さん方が、どうにかして不思議の国に行ったという証を1つでも持ち帰ってやろうと、並べられた雑貨に鷹のような目を光らせていた。
アクセサリー、お菓子、マイバッグ日用品。なんでもあった。
常日頃から和を愛するサトミッチは、この混雑を自分は遠慮し、洋風雑貨が好きな姉と御友人に率先して前へ出てもらおうと清い心を持って臨んだ。ここは自分の出る幕ではないと、でしゃばるまいと勝手に決めていた。
それなのに早い段階から一目惚れしたカチューシャを握りしめ、いつの間にか鷹の目になって商品棚の前を陣取っていた。サトミッチの善意のようなものはいつもこうして破滅する。
値段も「不思議の国のアリス」という絶対的ブランド名があるにしては良心的範囲だったと思われる。願わくばもう一度足を運んでみたいと思う。



美味いパスタ屋で腹ごしらえもして、我々三人は上機嫌でほくほくと商店街を歩いた。
我々の地元のシャッター商店街と比べると、大須は商店街の四天王(他3名は知らぬ)であった。とにかく無節操に安いだけの店から、ユニークな店、高級な人を選ぶ店。老若男女全てが楽しめるマーケットが展開されていた。


一通り歩き回り、最初に目をつけたからあげ屋さんでからあげを買って、大須観音を眺めながら座って食べた。
みんなで食べるからあげは格別であった。




ふと、さっきまで我々が座っていた場所を振り返ると、カラスが一羽やってきて地面をつついていた。
彼は我々の食べこぼしを待っていたのだ。熱い熱いと四苦八苦しながら食った。さぞ粉が大量に落ちていることだろう。




カラスもご贔屓の商店街とは流石だ。









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by kumatalow | 2014-07-18 16:35 | 日常 | Comments(0)
餞別を貰うような働きはしとらん
7月10日でほぼ10年勤めた会社を退社することになったサトミッチになんとスペシャルサプライズが舞い降りた。

短時間だが同じ時間に出勤するパートさんからお世話になったからと餞別を頂いた。
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なんともはや。これぞ青天の霹靂。


せいぜい皆々様が小銭をカンパしあって、買えるだけの菓子折りでも頂ければ幸いと、私には珍しく謙虚に控えめに過ごしていたら個人的にしてくださるとは。


「カエルさんの物を探したんだけどね」とその方は少しはにかんで言った。


私のカエル好きまでをも見通し、かつそれなりに値段のはるカエルさんを探してくれていたと思うと、あたら休日の無駄遣いをさせたようで心苦しい。


この一件でわかる通り、私の社内における人間関係はかなり良好だった。それを振り捨てる決心をさたアホな客とよく休むバイトはどいつもくたばればいい。


自己を卑下するでもなんでもなく、私は個人的になにかして貰うほどの働きはしていない。


朝からやる気のない顔を引っ提げて愚痴を垂れ流し、遅刻魔であり、思い出したように新人とみまごうミスをし、遠出をしてもお土産を買ってこず、時間にうるさく残業には非協力的で、もっと言うとエプロンのポケットに二つも穴が空いているのに放置している。


そういう従業員だったのだ私は。


再就職先が見つからなかった保険として、「また戻ってくるかもしれませんよ」と吹聴して回っているのだが、その度に皆さん「大歓迎!」と言ってくださる。


いやはや恵まれていた。


さて、私もそろそろなにかお返しをせねばならない。
まともに働いたのが一ヶ所、まとも(?)に退職するのも今回が初めてということもあって、なにから手をつけてよいかさっぱりわからない。



とりあえず奮発する気は満々である。従業員の皆さんには期待しないで待っていて欲しい。
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by kumatalow | 2014-07-05 00:43 | 仕事 | Comments(0)
  

さらしちゃいな日記。
by サトミッチ
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