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鹿鳴館 2008年版
 やっと見れました。テレビ朝日50周年記念ドラマ「鹿鳴館」


 恥ずかしながら、当初「かしまかん」と読んでおりました。途中から、あ!嶋ちゃうやん!鳴やん!と気付いてからは、涼しい顔で「ろくめいかん」で貫く。


 原作三島由紀夫。壮絶な最期を迎えた作家ということしか知らなかったし、1冊も読んだことがない。完全に俳優目当てである。不純な動機という自覚はある。


 明治19年頃。維新功労臣として爵位が与えられた影山伯爵(田村正和)は政界の中枢にいた。
 影山の妻、元芸妓の朝子(黒木瞳)は影山伯爵夫人として、そつなく家を取り仕切る。関平式の日、朝子は大徳寺の娘、顕子(石原さとみ)から恋の悩みを打ち明けられる。

 顕子の思い人は、影山らと対立する自由党代表・清原永之輔(柴田恭兵)の息子、清原久雄(松田翔太)

 久雄の名を聞いた瞬間、朝子は息を飲む。久雄はかつて、自分が芸妓だった頃に永之輔との間に出来た子どもだったのである。久雄は父を憎み、殺したいと切望していた。


 自由党運動家である清原が、影山が主催する天長節舞踏会に壮士を連れて乱入する計画を知った久雄は、良からぬ計画を企てる。かつての恋人と息子を守るため、朝子はこれまで不参加だった鹿鳴館パーティーへの参加を決意する。

 政治、親子愛、男女愛が複雑に絡まりあって、鹿鳴館に集う人間達を取り込んでいく愛憎劇。



 鹿鳴館というのは影山のモデルになった井上という政治家が建てた、外国人接待用の館です。セレブが楽しいパーティー開いてハッピーハッピーするのでなく、これも立派な政治活動の一種。当時打ち首獄門や切腹を目の当たりにした外国人大使が日本を野蛮だと嫌ったので、そういうイメージを払拭するために考案されたのが鹿鳴館で行われるパーティー外交だったわけだ。

 慣れない踊りやドレスに悩まされた夫人は多く、外国人も実は裏でひそかに馬鹿にしていたとか。

 そういう媚びへつらった外交を良しとせず、立ち上がる民衆と、形式上媚びへつらってでも日本を良くして守ろうとする政治家である前に、みんなそれぞれ血の通ったひとりの人間である。



 三島由紀夫が俳優のために書いた戯曲であり、迫力のある台詞回しなどが人気で、何度も演じられているらしい。感情をこめる難しい長台詞もあって、ベテラン俳優が演じることが多いとも。

 田村正和もベテラン俳優に違いはないが、わたしは彼の演技力を前から疑っている。喉が弱々しいし、台詞を上手く読めていないときがある。

「理想論では世の中は変わんないのだ!」←本当は変わらないのだと言いたい。

 インパクト強すぎてこれ以外は覚えていないが、その他もところどころ息継ぎの仕方がおかしいところがあった。


 愛憎劇というわりには尺の都合上、実にコンパクトに収まった物語だった。唯一の死者である久雄の出番が少ないから唐突感もあり、顕子とのこともどう思っているのか、いまいちパッとしなかった。


 久雄になにかあったら、わたしも死ぬと言っていた顕子もどうなったのか。おそらく死んではいないだろうけど、個人的にはあとを追って欲しいと思ってしまったのは、わたしが結構純愛好きなせいだろう。



 死んだ久雄が、永之輔の長台詞に耐えきれず、瞼の痙攣を隠そうともしなかったのは許す。あんなの無理だ我慢できるわけがない。松田さんはよくやった方だと思う。
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by kumatalow | 2016-01-29 16:18 | テレビ | Comments(0)
真田丸第3回「策略」
 三回目ともなると、いちいち言うまでもなくなってくるのでこれに最後にしたいと思う。以降は言わずしても思っているということで。よろしいか、最後ですぞ。


 女キャラクターはタイムスリップしてきた現代夢主のようだ。時代破りで破天荒で、喜怒哀楽の激しい、我慢の連続というイメージの強い戦国女とは到底思えない。


 長澤まさみのツンデレ、あれはいったい誰なのか?見やすさを重視するなら、一言二言なにか入れてくれても良いのではないだろうか。幼なじみなんだろうなあ、ということだけを匂わせて、ラブコメをされても冷めるばかりである。

 このシーンに関しては信繁も戦国の男ではなく現代の男子高校生のようだった。

 民法の恋愛ドラマをさしおいて、なぜ視聴者が大河を選んでいるのかということを、もう少し考えた方がいいのでは。

 当時の、それも武士というのは感覚が普通の人間とは違う。非常事態ともなれば女子供なんか平気で捨てるような冷酷さと、お家を守る包容力が極端である。少年も年寄りも関係ない、生まれた頃からの教育で厳しい青少年は多かったのではないだろうか。


 この極端さに2次元的な幻想を抱いて武将ファンが出来上がると思う。しかし最近は漫画やゲームの影響で、また違った意味での2次元的幻想を抱く人も少なくない。


 両者は相容れないと思うので、どう擦り合わせていくかは三谷氏の腕の見せ所であると思う。個人的には武士の初恋は、「ちょっ、おまっ、やめ/////やっぱいいチョー照れる///」よりは、「商人が来ておりましたので。土産でございます」と質実に手渡す方が、「あ、好きなんだw」って感じで萌えるかな(笑)


 さて今回は織田につくにあたり、獅子身中の虫を排除するじゃないが、昌幸の一計でもって罠にはめる爽快な展開だった。

 じわじわと、昌幸が本領発揮しておりまする。謀略家としては幸隆と昌幸はピカイチですな。


 見どころは、利用される形になってしまった信幸がひとり悔し涙し、その後の顔つき、口ぶりが絶妙に手厳しくなっているところ。



 弟が伝説化してしまったので信幸に無能なイメージがついている人は多かろう。けど彼はとっても真面目で出来のいい男である。父親と弟が九度山に幽閉されたときは、ひそかに自分の財産から仕送りをするなど、家族思いでもある。


 嫡男だからなにもさせないわりには(信繁も軍議出られてないんだけどネ)、素直さを利用したり、まるで無能と言われてるような気がして焦り悔しがる信幸が魅力的だった。それでもぐっと堪えて信繁には兄らしく振る舞う様は、人となり作りがよく出来ている。大泉洋のファンは必ず見た方がいい。彼の表情がとてもいい。


 嫡男に相応しくありたいプレッシャーにかられる信幸と、次男だからいつでも捨て鉢にされる覚悟がとうに出来ているかわりに、信幸よりもどこかのびのび育っている信繁が、会話をするとスムーズに進行するのが腐っても兄弟だなと。


 ところで今回小山田信誠が生きていましたね!私歴史詳しくないんで、同じ小山田氏だと思ってたから、なんで生き延びた?と不信感バリバリだったんだが、違った!

 小山田氏は小山田氏でも、信誠は信茂とは違う小山田氏だったんです。小山田信茂に仕える小山田信誠さんでした。大変失礼しました。



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by kumatalow | 2016-01-26 13:26 | テレビ | Comments(0)
本の扱い方
 私は変わっているというより、人よりだいぶひねくれている。

 部屋はとても散らかっていて、いい大人の女性とは思えないくらいみっともなくてがさつである。たとえば既にあらゆる女性が脳で忘れていても、体が覚えるほどにしみついた、毎晩の化粧水さえ忘れて怠ったりするほどだ。

 興味が向かないことにはとんと無頓着で力が抜けすぎている。


 そんな私でも几帳面な部分はひとつかふたつあるもので、部屋の物に許可なく触らないで欲しいということと(だから散らかっていく)、本を綺麗に扱いたいということだ。

 少しの指紋は仕方ないとして、折れ曲がったりどこかのページの端っこが破れたりするのが我慢ならない。見つけ次第必ず買い直すようにしている。にも関わらず書店で購入するとき、カバーは断ってしまう。本棚に並べたときにタイトルがわからないのが嫌だからだ。


 最近自分のそういう部分にちょっと疑問を感じている。
 本は一度きりと決まったわけでなく、むしろ何度でも使うものだ。何度でも使えば当然汚れてくるし折り目だってつく。外側の表紙はいっちょうらであってメインは物語だ。読む人の手垢が沢山ついてこそ、正しい本の読み方なんじゃないかなあって、近頃思ったりする。

 さして本が好きなわけでもないのに、というところも大きい。


 思ったまではいいが、勇気がなくてなかなか実行できそうもない。
 今日も本が左右に割れないようにまっすぐにして読んでいる。



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by kumatalow | 2016-01-20 01:50 | 日常 | Comments(0)
携帯変えた!
 携帯を変えた。

 まだまだ性能的にはしっかりしているけれど、2年を過ぎると途端にそわそわしてくる。
 

 姉の持っていたクーポンのお陰と、キャンペーンの賜物でタブレットも買っちゃったよ。今までのタブレットが重くて重くて、よく頑張ってくれたけど、今回は重量を重視した。


 XperiaのSO-04Gと、ARROWSのF-03Gです、これから2年よろしく!


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 近所のドコモショップの店員さんはとても感じがよい。今回も落ち着いてわかりやすい担当さんだった。ありがとうございます!


 無料期間を逆手にラブシャッフル視聴。リアルタイムで見てないから買うまでに至らなかったが、タブレットで見るぶんにはいいでしょう。


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 初見の印象としてノリが寒く、DAIGOの演技が酷い。
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by kumatalow | 2016-01-19 00:38 | 日常 | Comments(0)
真田丸第2回「決断」
 第1話の評価をあちこち回って集めた結果、このような形に落ち着いた。

 ■話がスピーディーでいい
 ■平岳大の武田勝頼が良かった
 ■草刈正雄の真田昌幸が良かった
 ■現代言葉が気になる→「ありがとうございます!」等。
 ■信繁のイメージがやや違う


 わたしも前回平氏の演技について触れたが、1話はほとんど昌幸と勝頼のことで感想が占められていて、この2人の芝居で期待度が高まったと言えるだろう。

 しかし第2回にして、これまでのおざなりな勝頼とは違う勝頼を見せつけた平氏が退場してしまう。
 真田一族は甲斐を離れ、昌幸が待つ岩櫃城を目指して千里行。三谷氏は有名武将よりも比較的資料が少なく、自由にできる真田の女たちでギャグをとっていくことに決めたようだ。追っ手を逃れながら命がけの旅だというのに、ホームドラマよろしく高畑淳子が駄々をこねたり、農民コスプレで大いに盛り上がったりする。

 ギャグはあっていいと思う。1980年代放送のTBS関ヶ原の徳川方にもおもしろおかしい演出は沢山あった。けして古きよきが失われた、ということではない。
 だがただでさえ三谷氏の脚本は現代言葉が目立ち、早々に叩かれている。1話ではここを越えたらふざけていると思われるギリギリ一歩手前だった。今回は少し越えてしまったような気がする。もう少し控えめにしないと良かったところまで評価されなくなるから気をつけた方がいい。

 そして今回信幸役で抜擢された大泉洋氏。彼は人柄もそうだし、清須会議の秀吉など、コメディ演技が前へ出てくる役者である。真田丸でも例によって生真面目だけどいつもなにかしら肩すかしを食らう兄さんとして、真田のホームドラマに巻き込まれている感がある。

 だが彼の演技力が小さくまとまってしまうのは大変いただけない。第1話での軍議で勝頼を見つめる表情、それから今回、農民を斬ることをためらった信繁に「ためらうな!」と一喝した大泉氏の演技は本当にすばらしかった。顔は勿論声が違った。いつもの大泉氏のこちょこちょっとした声ではない。腹の底から絞り出して、少し掠れ目の叱責は別人だった。彼はちゃんとこういう演技もできる。三谷氏の枠にはめないで、もう少し自由な信幸が見たい。

 真田がホームドラマしている間、小山田の離反にあった勝頼は、家臣を連れて天目山を目指すも、田野で滝川一益に攻められて、自刃。こう書くとなんとも素早いが、勝頼の悲哀を丁寧に描こうとするドラマはなかなかなかった。悲しいかな勝頼という武将の功績は歴史上ダイジェストで上等なのだ。本音は、信勝に楯無を着せて、元服させてからの自刃風景が見たかった。いや更に言えば、武田家臣が相次いで離れていくなか、唯一高遠城にて真っ向から抵抗し、武田軍団の威信を見せつけた仁科盛信が見たk

 現れた信玄の亡霊(勝頼の幻覚)に対する平氏の演技はやっぱり素晴らしい!出演時間の短さもあってか、ひとつひとつを丁寧に噛みしめるように台詞を吐く。「あの世で四郎をたっぷり叱ってくだされ」そうだなあ。勝頼の苦しみをわかって、かつ叱責できるのは信玄しかいない。と思わされる父子の良シーン。
 こうして甲斐武田氏は滅んでしまった。さああとは、残された真田を昌幸がどう牽引するかが見所だ!

 いまのところ信繁に対するいい声は聞かない(悪い声も聞かないけど)、昌幸の動行と本能寺等のイベントでしばらくは持つだろうが、どんどん賞賛されていた人員が減っていき、さしたる評価も今のところ得られていないメンツだけになると厳しいものがある。どうなるのか、とても楽しみにしている。

 あ、ちなみに小山田が裏切った背景をもう少し丁寧に、という意見も耳にした。たしかに事情はあるだろうが、背景もへったくれもないのではないか。裏切る理由や事情なんて「武田がやばい。家を守ろう」それだけじゃないのか?そんなものは見てたらわかることだ。

 前回言った、人それぞれにドラマがあるという言葉に矛盾するようで申し訳ないが、あっちに同情こっちに同情と八方美人していたら、ドラマがだるんだるんになってしまう。歴史は残酷だ。裏切った小山田や、いまは免れた穴山の末路を見るとそれがひしひしと伝わってくる。そのくせ荒木村重みたいな奴も一方ではいるわけで。

 彼らの心中は丁寧には描かれなかったかもしれないが、歴史の残酷さを我々に知らしめる大役が与えられてるんではないか。




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by kumatalow | 2016-01-17 22:17 | テレビ | Comments(0)
厄払い
 先週10日、近くの神社に厄払いに行ってきた。
 小さい頃から馴染みのある神社であり、規模も普通だしなんとなくあるのが当たり前、という感覚で過ごしていたが、絵馬を見るとなんと県外からたくさんの人が合格祈願をしにいらっしゃってて驚いた。


 中央の敷地で注連縄を焼く作業がのんびり行われている。境内の左手にある小さな窓口で厄払いの受付を済ませた。姉が本厄だから私は前厄である。

 このとき名前と住所をフリガナつきで書かされたのだが、それがまさかあのような場面で活躍するとは思っていなかった。

 窓口の横の玄関で靴を脱ぎ、一本長く伸びた廊下の左右に障子が並ぶ。左手の控え室でしばし待たされた。昔懐かしい和室でとても居心地が良かったし、神社の控え室なんて早々入れるものではない。わたしはとても高揚していた。

 ほどなくして、狩衣姿の男性が静かに参上し、我々は渡り廊下を通って神のおわす拝殿へ足を踏み入れたのだ。

 冷たい板張りの床に正座し、背後で参拝客がちゃりんちゃりん賽銭を投げる音を聞きながら、厳粛な雰囲気で厄払いが始まる……。わたしと姉も神妙な顔で、宮司が立ったり座ったりするときに聞こえる衣擦れの音に耳を傾けていた。

 さて、宮司の読み上げる厄払いの祝詞というのは、意外と聞き取れるものらしい。むにゃむにゃ言っているが、「もろもろのまがごと、祓いたてまつりたまへ」ははっきりと聞こえた。

 意味がわかると神様に届いているような気がして嬉しくなる。

 さらに独特のあの読み方で、宮司は神に“もろもろのまがごとを祓いたてまつって欲しい人間の名前と住所”を読み始めたのだ。

「●●(名字)のぉ~~サトミッチぃ~~△△シャロォ~~■■号室ぅ~~~」

 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 恥ずかしながら厄払いが初めてだったわたしは、受付で記入した住所と名前と生年月日が、ここで生かされるとは思いもよらなかったのだ。神に仕える宮司が!こんな神聖な!和を感じる場所で!信州諏訪大社からのご分霊で!鎌倉より続く由緒ある神社で!ナントカシャローってアパートの名前読み上げてる!!!

 更に宮司はわたしの誕生日を読み上げる段で、

「さ、ん、しもつきのぉ~」

 噛んだ。

 笑い殺す気か────!

 それを聞いた瞬間、わたしはンフーッという長い息をつくふりをして俯いた。肩は完全に上下に揺れている。
 いかんぞサトミッチ笑ったりしたら。神様のいる場所で……厄を祓ってもらおうとお願いする立場にありながら……こんな…………。

 しかし人間駄目だ駄目だと思うほど余計に縛られてしまうものである。姉も、うしろの両親も笑ってるし。

 その後ひとまず笑いの波が静まったところで、もう一回「●●のぉ~~」と始まってしまった為、後半わたしは笑うしかしていなかったと思う。神様、へそを曲げてないといいのだが。

 最後はどうにか厳粛な方向に雰囲気は修正され、宮司から手渡された榊を神様に捧げ、二礼二拍手一礼で儀式は終了した。
 わたしたちに笑われていたことを知ってか知らずか、笑顔は少ないがおとなしそうで丁寧な宮司は、

「こちらにお守りがふた──あ、2体入っておりますのでお持ち、あ、お納めください」

 と言って、お守り、お札、塩とかつおぶしのセットをくださった。

 帰りは神社におわす神々にご挨拶をして少ない賽銭を投げて帰った。ちなみにこの神社には、伊勢神宮と明治神宮のご遥拝があるから、遠くて行けない方はこちらを拝むよろし。
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by kumatalow | 2016-01-17 18:41 | 日常 | Comments(0)
真田丸 第1回「船出」
 三谷幸喜脚本【真田丸】が始まった。

 三谷脚本のフットワークの軽さを時代劇に持ち込むのがそんなに得意ではないのだけれど、なにを言っても見やすい。というのが第一印象。ナレーションも心地よい。


 堺雅人は案の定例の"にぱっ(天才)"な笑顔を振り撒いて、非凡たるオーラを発するキャラを演じている。役作りをしない人なのか、そういうキャラばかり求められているのかは謎だが、真田信繁ににぱっ☆のイメージは持っていなかったので新鮮だった(良いとは言ってない)


 第一話は長篠合戦後、窮地に陥った武田家を背負う勝頼と、家臣たちの思い、真田家の動きがメインである。

  ハーフ顔のひょうひょうとした昌幸のキャラも良かったが、第一話は勝頼に持っていかれたな。

 小山田へついて行くか真田を頼るかの選択を迫られた勝頼が、岩殿城を選んだのが小山田が古参だからではなく「甲斐を捨てられない」という言い方をしたのが良かった。
 諏訪氏に縁の深い勝頼が武田の当主たらんとしたかっこいいシーンだった!

 メインを上げるために他を無能にするのではなく、それぞれにドラマを持たせてこその大河ドラマだろうと思う。

 ところどころトレンディくさいノリや軽い雰囲気は気になるが、不真面目ということもないから、誰にでも見れる【真田丸】に期待。
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by kumatalow | 2016-01-10 20:59 | テレビ | Comments(0)
伊坂幸太郎【ジャイロスコープ】
 ──男性が選ぶ!などという不可解なくくりで見事王冠を手にした一冊。その謳い文句に気付いたのは買ったあとのことだが、読んでみるとわからんでもない。


 伊坂幸太郎はよくメディア化もされるので、読んだことがないわたしでも名前は知っていた。読んでみると、癖のない読みやすい文体でスラスラ進む。

 なにより、話作りが結構細かい。大まかな流れの中でさらに二転三転、なのに突拍子さを感じることもなくすんなりと終わっていく。わたしの大好きな日常の中の非日常の描写もかなり上手い。
 そして最後のエピソードで、各話に共通するモノや人が混じりあっていて、同じ時間を共有する群像劇になっていて面白い。



 とにかく、ここ最近本を読んで感じることは自分の読む力のなさである。特に短編は話が多いぶんオチを沢山見ることになる。オチを迎えるたびに、想像もつかなかった結末に驚きつつ、「……で、どういうことだったんだ?」と考える。


 いくら考えても想像力がないから一向に明日が見えず、わからんまま次のエピソードに行って、また雷光に打たれた気持ちになり、「こ、これは凄い!……で……」となる。


 じゃあお前は一体なにに驚いているんだと言われれば、一応表面上の展開に驚いているのである。

 例えば死んだと思っていたキャラが実は生きていたとか、見たらわかる部分で動揺しているのであって、物語全体に横たわるテーマとか、なぜこのキャラはこんな台詞言ったのかな等はさっぱりわからん。


 わたしが作者の脳みそをしきりに覗きたがるのは、わからない癖に白黒だけははっきりつけたがる性格によるものだ。


 最終的に追い詰められたわたしがどうするかというと、ググるのだ!ググって他者のレビューをかき集め、目から鱗を溢し、それがあたかも自分の意見のように振る舞ったら任務完了だ。


 ちなみにこの方法の他に「考えさせられました」と神妙に呟いて、さも感想を述べるには難解で崇高な作品だった、とアピールする技もある。考えさせられて、考えた結果どうだったのかということを書かなくても許されていくのが強味だ。


 どうだろうか?なかなかのクズではなかろうか?


 こんな奴が日頃から小説を書いて、自分はイケていると思っているのだから世の中は怖い。



 しかしながら一番怖いのは、この先沢山本を読むようになっても、自分に読む力が備わる気がしないということだ。いつまで経っても雷光に打たれたあと思考停止して「考えさせられました」と言っていそうなのが怖い。



 書くより読む方がずーっと難しいなあと実感した。


 自分で言うのもなんだけど、わたしは創造力はあっても想像力がないようだ。
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by kumatalow | 2016-01-03 19:06 | 書籍 | Comments(0)
墓参りと祖父の家
 だらだら元旦に鞭うって今日は墓参りと祖父の家に行ってきた。

 我が家の墓参りは毎回毎回、どこで花を買うか、昼飯はどうするのかという相談から始まる。年に最低2回はするんだからそろそろ段取りなしでも動きたいものだが、どういうわけか毎回同じ時間帯にどうするどうすると話し合っている気がする。

 そしてどうするかというと毎回恒例、イオンで花を買ってイオンで昼食をとる。で、また次の墓参りでどうすると話し合うのだ。


 墓は2ヶ所あり、うち1ヶ所の墓はかなりの難物である。
 長年積もりに積もった墓ごけを洗い落とすのに生半可なブラシでは効かぬ。できるだけ先が固く、持ち手が短いものを選ぶと力が入っていい。小さい墓だがやかん2杯以上は必ず使う。


 今日はなんとしたことか、もう片方の綺麗なお墓も垢がたまって真っ赤になってしまっていた。SIRENを彷彿とさせる赤さだった。目玉を剥いて祟りも予想して、初めてブラシを使ったらわりとすぐ落ちた。

 やっぱり綺麗な墓は違うな。


 祖父の家に行くと、普段はグループホームに入所している祖母もいた。祖母はぶっちゃけボケているので「あけましておめでとう」などと言う筈もない。機嫌良さそうに座って餅食ってるだけで我々はオールオッケー。


 二人ぼっちの寂しいお正月だからいつも通りと思わせて、玄関や仏壇にも破魔矢だのしめ縄だの、祖父め結構頑張って飾り付けてあるじゃないか。


 彼がこれだけ飾り立てたのには実はわけがあり、祖父の中でなにか違和感を覚えるというか、ぼんやりしていると正月が終わっていく気がするのか、散々演出したあとで


「おい、正月っぽいか? なあ、おい、お正月らしいか?」


 なんて聞く。これは……これは、凄く笑った。

 さらに祖父は、


「俺はいつも通りに感じる」


 センスあり過ぎか!
 言わんとすることはわかる。親戚も一堂に会するのではなくみんながバラバラのタイミングで現れて、ご馳走もなく一時間くらい喋ったら終わり。


 昔の賑やかな正月の光景を知っているだけに「なにかが違う」と感じる気持ちはわかるんだけれども、持っていきかたにセンスがあり過ぎて羨ましかった。このお年寄りの独特の間合いは誰にも真似できるものではない。


 いつか昔みたいなお正月しようね。
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by kumatalow | 2016-01-02 17:53 | 日常 | Comments(0)
2016年
 あけましておめでとうございます。


 ブログでももう何度となくこの言葉を述べ、そのたびに今年はああしたい、こうしたいと宣言しては特になにもないまま月日ばかり流れていく。

 大晦日は生まれて初めてガキ使見て、夜中はひとりで音楽番組を見て過ごし、元旦は無双して相棒見て終わり。

 たぶんその通りにはならないだろうけれども、一応今年はもう少し沢山本を読みたいし、沢山小説を書きたいと思う。


 たぶん、その通りにはならないだろうけれど。

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by kumatalow | 2016-01-01 21:18 | 日常 | Comments(0)
  

さらしちゃいな日記。
by サトミッチ
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