【伊坂幸太郎】陽気なギャングの日常と襲撃/三つ数えろ
「陽気なギャングが地球を回す」の続編があったとは知らなかった。立て続けに2冊読んでしまった。

■陽気なギャングの日常と襲撃

 ギャングたちのそれぞれ独立した小さな事件を扱った短編集の前編と、いつものように強盗から事件に巻き込まれていく後編とに分けた構成になっている。

 もちろん後半の事件には前半で起きた小さな事件がそれぞれリンクしていて、ひとつに繋がっていくのを楽しむところ。

 私はすっかり世界観の虜になったのだが、きっかけは絶対地球を回すより日常と襲撃だな。強盗をしていないときの彼らの私生活が、(特に目新しいことはないのだが)読んでいて楽しかった。

 あと、一作目に比べて響野の面白さが格段にレベルアップしている! 特に久遠とのやり取りが秀逸過ぎる! あまり笑うことないんだけどひとりでずっとニタニタしてた。


⬛陽気なギャングは三つ数えろ

 二作目から九年後に書き下ろされた続編。物語の中でも年月が経っており、慎一は大学生になってるし、タダシは就職が決まった。

 実はこういうのが苦手だ。上手くは言えないが、独立した世界観と面白さを築いている物語は、俗に言う「サザエさん時間」で楽しむのが一番いいと思っている。

 案の定作者も「銀行強盗を楽しく描いていいのか」とか「自分の考え方も数年で変わった」とか歯がゆいこと言ってて、これはもしかして期待外れなんじゃないかと恐れを抱いたが、まあ、普通に面白かった。作者コメントもこいつらはこれでいいんだ、という結論に達した旨が書かれていてホッとする。

 内容は大学生になった慎一がバイトするホテルにて、偶然出会った記者を暴漢から助けたことをきっかけに、強盗であることがバレかけていつものごとく巻き込まれていく物語。年月は経っても成瀬は成瀬だし響野は面白いし雪子もクールで久遠も若々しい。数年経たせた意味あるかな? というくらい。

 個人的に二作目を超える勢いではないけど、相変わらずで嬉しかった。是非四作目もお願いしたい。できたらこれ以上の時間経過はナシで。



 ところで成瀬がコンタクトをとる田中という男が本当に凄くて、合鍵作ったりデータ盗んだり情報持ってきたり。彼の働きなくして事件解決は有り得ないレベル。最終的に金で全ての情報を引き出す33分探偵を彷彿とさせる。

 細かいロジックにはこだわらない緩さが私には合っているみたいだ。
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by kumatalow | 2017-02-13 18:19 | 書籍 | Comments(0)

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