くるべ古代歴史館
 自宅からほど近いところ、自転車で余裕でいける距離に久留倍官衙遺跡という、国指定史跡が存在する。そこの歴史館【くるべ古代歴史館】に遊びに行ってきた。

 外観はこのような感じ。
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 ちなみにこれはれっきとしたパンフレットの写真である。どんよりとした空模様、水たまりが乾ききっていないコンクリ。ぴしゃんぴしゃんに閉じられたドア。がっちり下がったブラインド。ただの民家と見まごうばかりの、まったく見せる気も魅せる気もない非常に気まずい写真を宣材に使う微笑ましい歴史館だ。

 到着するとまず歴史館の規模とは比べものにならない広さの駐車場におののく。バスが二台は停まれるが、バスで大勢乗せてきたところで歴史館に全員入ったら酸欠で死ぬ。じゃなんのためにこんな広いの作ったのかっていうと、実は歴史館から遊歩道が伸びて、遺跡公園へ繋がっているのだ。一部が絶賛工事中らしかったから私は行かなかったが、おそらくメインの見せ場は歴史館ではなくこの公園なのだ。きっと。

 入って正面に受付。若い男性職員が件のパンフレットを配る。

「いくらですか?」
「無料です」

 国指定だから運営は国ということになるのか? だから無料なのか? よくわからないが、示された右手に展示室がある。展示室前で出迎えてくれるのは、奈良時代の戦士だった。
 見よ、この勇ましいすg

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 え? ファスナーのついた靴履いてらっしゃる!?

 当時の靴がなかったのだろう。無料だから、ご愛嬌だ。

 メイン展示室は少し広い一軒家のリビングくらいの広さで、中央の模型を囲うように壁際に展示物やパネルが並ぶ。モニターが二台あり、ボタンを押すと久留倍遺跡が歴史的にどういう関わり方をしたのかを説明してくれる。

 私たちの前に先客がいた。六十代くらいの男性で、自前の資料を片手に、似たような年代のオジサンを掴まえて2人してああでもないこうでもないと思想に花を咲かせている。
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 奈良時代の姫君と殿方に見守られながら、音声ボタンをプッシュ!

モニター「壬申の乱にて、大海人皇子g」
おっさんズ「するとアレっていうのはあ!」「それはですなあ!」
モニター「……して、……たのです。久留倍遺跡は歴史的遺産としてとても貴重なんですよ♪」

 無料だから、ご愛嬌だ。それにボタンはひとつではない。今度は聖武天皇行幸に関わったらしいぞどうやって関わったんだ? 聞かせてくれよプッシュ!

モニター「疫病がはy」
おっさんA「それはちょっとわかりませんなあ! おーい! Cくん(事務所にいた若い男性スタッフ)!!」
Cくん「はーい! あ、それはですねえ……」
おっさんB「なるほど!」

 ワイワイガヤガヤ!

モニター「……というわけで、久留倍遺跡は歴史的遺産としてとても貴重なんですよ♪」

 無料だから、ご愛嬌だ。

 メインといえる展示室はこのワンフロアのみで、隣の部屋は研修室と名づけられており、様々な体験コーナーが企画されるらしい。らしいというのは、この日は講師不在の日で、室内は静まりかえり、猫の子一匹いやしなかったのだ。着付けの衣装もかけっぱなしで触りたい放題(触ってないですよ)。係の者が飛んでくる気配もなかった。つまり、本当の本当にひと部屋だけ見て帰ってきたというわけだ。でも近いから、いつかもう一度足を運んでモニターの音声をしっかり聴いてきたいと思う。


 ちなみに休館日がかなり多いため、行かれる予定がある方はぜひカレンダーを念入りにチェックすることをオススメする。

 曇り空のパンフレット、休みまくり、工事やりかけてる公園。凄い遺跡なのにすべてがちぐはぐでセンスの感じられない運営加減が憎めなくて微笑ましい歴史館。

 無料だから、ご愛嬌だ。



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by kumatalow | 2018-09-27 12:00 | 日常 | Comments(0)

さらしちゃいな日記。
by サトミッチ
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