カテゴリ:映画( 77 )
響ーHIBIKIー
『響ーHIBIKIー』観賞。

 原題は『響~小説家になるための方法~』

 筋金入りの小説好き女子高生・鮎喰響が試みに送った一本の小説が編集の目に止まり、やがて賞レースにまで上り詰めていく過程の中で、同じように作家を目指す者達との触れ合いや掛け合いで響の小説とはなんたるかに対するスタンスを示しながら、創作者が抱える弱さ、脆さ、醜さ、ジレンマに喝を入れていく物語である。

 響の喝にカタルシスを感じたり力を得たりできる人には面白い。

 おそらく狙い所はチートヒロインが有り得ない方法で常識にビンタする必殺仕事人仕様で、その中で大事なこともちょいちょい訴えたい。というところなのだろうけど、仕事人は悪人が対象だから成立するのだ。

 絶対に存在しないファンタジー娘に、絶対に勝てる位置から現実がぶん殴られるっていうのは、こりゃもう宇宙人の侵略と変わらないでしょう。被害にあわれた作家、関係者の皆様ご苦労さまでした。

 響以外の編集の雰囲気や作家のタイプはいろいろで見ていて楽しめた。特に小栗旬なんて切なすぎて。汚い部屋で大きな背中丸めて涙を流しながらパソコンに向かい、仏壇に新刊を供えて吉報を待つ……。

 あと、新人賞スピーチが響にメチャクチャにされてケチがつき、怒りながらもどこか寂しげな柳楽優弥の横顔……って、銀魂じゃねえか!www最近銀魂2見たばかりだから銀さんと土方にしか見えんかった。泣かせにきてんのか笑わせにきてんのか。

 こうやってやいやい言われない為に作者も響のように作品に説得力を持たせて黙らせてはどうだろうか。

 おそらく散々指摘されているであろう、「お伽の庭」の本文を作ってみるとか……(笑)



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by kumatalow | 2018-09-17 03:53 | 映画 | Comments(0)
ジュラシックワールド/炎の王国
 ジュラシックワールド/炎の王国見てきました。

 前置きしとくと、私は恐竜が大好きです。小学一年の頃の自由研究は恐竜についてを書いたり、図鑑を買って貰って舐めるように眺めたりしてました。いまはかつての知識のほとんどを失いました。
 ジュラシックパークが公開されたときはいくつだったかな? めちゃめちゃワクワクしたし、このシリーズ大好きなんです。


 さて新作だが、マイナス思考なので予告で流れる火山と焼け野原にごった返す恐竜と廃墟と化したパークを見てつまんねえんだろうなって思ってました。

 予想外に面白かったし、怖かった!

 今回は施設があった場所の火山が活性化し、島に取り残されている恐竜を救うか救わないかで世論が揺れ動き、ハモンドと恐竜の共同開発に携わった家の力を借りて、恐竜を保護しよう! →悪いこと考えてる奴がいた。このまま奴らの思うツボなの!? →そんなわけはなかった……。恐竜大暴れ。

 そういうお話です。

 恐竜をどうするか世論が動く時代になっているんだね。
 愛護団体のようなものまで設立され、真剣に恐竜を守ってあげなきゃと考える人たちが大勢いる。ありそうでリアルだった。ただ、そこに前作でパークの指揮権を任されて甚大な被害をもたらした女が混じってて指図してるのは納得がいかなかった。お前はあのような体験を経てなぜ恐竜を守ろうという考えに至ったのか。オーウェンとブルーたちの絆を目の当たりにし、恐竜の偉大さと生命力に打ちのめされ、またパークと共に彼らを育ててきた自負があるとしても、失敗こいたんだから口を閉じろ。あなたにお子さんは? って甥っ子を殺しかけといて図々しいやっちゃ。


 以前とは価値観に差異が見られる近未来的世界観の中で、旧作をなぞったようなシーンが沢山あり、そのほかオリジナルシーンでもかなり怖さを煽ってくる。ひとつひとつの場面は凄く楽しませてくれた。全然目が離せないものだから、無駄にでかいドリンクをほとんど飲まずに過ごしてしまい、シャビシャビのコーヒーを半分以上も残して泣く泣く家に持ち帰った。


 ただ、旧作のようなテーマを求めると肩透かしかな。

 旧作(主に1とする)の、太古の生き物に対するロマンと、彼らの計り知れない力への畏怖。自然界に対するテーマとは異なり、今回はなんというか現代に生きる恐竜に愛の手を……みたいな。

 というのは、恐竜は今に生きてて当たり前の存在になっているから。視聴者の良識や価値観や懐古主義は一旦置いとかなければならない。

 当たり前と言いつつ手なずけに成功してるのはオーウェンだけで、民間人が小型の草食をペットにしてる描写とかもないし、この世界の人達にとって恐竜がどの程度の存在なのかはっきりしない。パンダみたいなもん?

 でも結局襲われて凄い被害出てるし、生かしてあげたい生き物というより、早いとこ駆逐して手を出してはいけない奴らだってこっちは思って見るよね。ケリの付け方、人物の考え方など昔との違いを見せられているのに最終的に見る側は同じ結論に達してしまうわけですよ。


 それに、たとえ共存が限りなく可能な存在になったとしても、人間に生まれた以上は、人間の目線でものを見るべきだと私は思う。今作はその暗黙の則を越えそうだった。人の命よりも恐竜を思って動く主人公たちが過激な活動家にしか見えなかった。最後の砦があのボタンだった。押した人物は自分ならば押す理由があるとでも言いたげだったが、ない。昨今はなんでもかんでも個の性格や主張を重んじる傾向にあるが、いっさいを取り払い、生物学上的観点で見るということもある意味平等への第1歩である。

 制作側が恐竜をキャラクターとして扱ったり自然の生き物として扱ったり都合よくコロコロ変えてる節があるので、余計に中途半端な印象。ラプトルは絶対ギャラ発生してるだろ。

 というわけで、深く追求すると色々納得できないことが多かったし、テーマに浸るほどの余裕もないほど楽しくて忙しい映画なんで、このぼやっとした部分は切り捨てることにした。嫌いになりたくないし。

 エンタメとロマンとリアルとのパワーバランスは本当に難しい。でも随所に工夫が見られて、楽しんで貰えるように作ってあるんです。

 女の子に迫るシルエットがまるで悪魔みたいだったりとか。恐竜が高値で売り飛ばされていく異様な空気に酔わせてくれたりとか、頭脳派なラプトルの駆け引きしてる表情、暗闇の中の爪の音……!

 いつまでその効果薄い電気ビリビリ棒使ってんのとか、この場面でこのBGMあってないよとか、サブタイにまでなっている炎の王国からの速攻帰国とか、ツッコミどころも用意されていて見終わったら確実に楽しかったと言える。

 充分ではなかろうか。

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by kumatalow | 2018-07-16 17:15 | 映画 | Comments(0)
映画「いぬやしき」※ネタバレボロクソ注意
 いぬやしきが公開されました。原作も全部揃えたし、アニメも見たし、映画は言うなればメディアミックスの締めです。奥浩哉の漫画は人物の造形がリアルだし、ネタは現実世界に住む人間の異変系だから三次元映えすると思ってた。

 いぬやしきも、現実の中の非現実系。
平凡で取り柄のないサラリーマン犬屋敷が何者かの侵略により身体を改造され、力を使って自身の生きる原動力を見出していく。それに対し、同じく改造された男子高校生獅子神は極めて破壊的な行動で生きる原動力を見出そうとする、色んな面で相反したバトルを描いている。見所は超人的な能力を手に入れたSFバトルなんだけれども、きっかけや行動指針はどこにでもいる普通の人間の心理や渇望なんだ、というところ。両者はけして相容れることもなく、心を許しあえる関係になるにしては年齢も考え方も違う。その二人が同じ結末に違う景色を見ながら進んでいくところに感動した。





 映画は、SFとして成功し、ヒューマンドラマで失敗した。映画の失敗は配役から始まる。木梨憲武は年齢的にはちょうどいいが、家族にないがしろにされ、満員電車に揉まれる無個性サラリーマンには見えない。どこからどう見ても木梨である。あ、あれ木梨じゃない? と指をさされそうな芸能人のオーラを出す、色黒で目力のある木梨だった。原作のチワワみたいな犬屋敷が見たかったし、しかも本職俳優じゃない人にさせるべきではなかった。みなおかで下っ端芸人にイジメまがいのことをしてニヤついている木梨は、どう見ても搾取する側の人間である。普段の顔を消せるほどの技術が彼にはなかった。私はアニメ版で声優を担当した小日向氏を推したい。あの「僕は、犬屋敷一郎だ」の台詞の言い方は秀逸だった。


 犬屋敷よりも中途半端なことをされたなと感じたのは、佐藤健演じた獅子神皓である。
 獅子神は良くも悪くも現代の若者なのだ。若者にしか出せない危うさと狂気と打たれ弱さ、そして透明感を出していかなければならない。

 なぜアラサーがやるのか。駄目だアラサーは。見た目が若いとか演技力でカバーとか、小手先でなんとかなるものではない。教室の場面でも端の生徒から順番にカメラ移動して、最後獅子神で落ち着いたところで、大人が混じってるなと感じた。普段は気にならない佐藤氏でも、獅子神だと思って見ようとすると肌の黒さや目尻のたるみや中年の声が気になって演技以前の話になってくる。

 母さんを慕って泣くアラサー。大学には行かないよとにっこり笑うアラサー。悪役やヒーローにこだわるアラサー。ネットに牙を剥くアラサー。バンッと言うアラサー。
 彼はもはや国民にとってお馴染みの俳優であり、実績も沢山積んだかもしれない。けれど獅子神をやるにあたってそれらがことごとく足を引っ張っていた。

 あとなんで二人とも色黒で鍛えてんの? 改造されるまでは格闘とは無縁の人たちなんだから色白のケソケソで丁度いいのに、いい身体って言って欲しそうに作り上げてくるのやめなさいよ。

 配役の失敗を踏まえ、さらに周囲の登場人物との絡みもテンポが悪かった。原作の犬屋敷は能力を手に入れ、人々を救うことに活力を見出し、わずかではあるが家族からのアタリをスルーできるようになっていく。家族の感謝や尊敬を必要としなくなったので、ちょっと関心が薄れるのである。身内という狭い世界から視野を広げる父親の変化を微妙に感じ取り、初めて父に興味を持つ娘の心の動きとか、あんまりなかった。最後まで悪態ついて助けてもらってお父さんアリガトウしてた。それも二回やり直しててかったるかった。弟はいじめっ子にやり返す描写をカットされ、たぶんまだカツアゲされてる。犬屋敷の関心も家族に向きっぱなしで、終盤の娘のピンチにしか動き出さない様子は、自分の心を寄せた相手以外をゴミのように扱う獅子神と大して変わりがなかった。お前のせいで死んだなみたいなシーンいっぱいあった。


 獅子神周辺は、ぶっちゃけしおんはいらなかったのではないか。彼女は獅子神の中の最後の良心的なポジションになる。彼女の優しさが獅子神の中ではずっと残ってて、皆殺しなどとぶっておいて救いたいという矛盾を抱えるのにすげー良かった。スクリーンの中の彼女は台所で被弾してそれっきりとなり、後日獅子神が思い出すこともない。犠牲者のひとりであって、別に意味はなかったよね。
 最後のシーンわざわざ入れるほど親友との絆をメインにしてるなら安堂だけで良かった。


 映画という尺の都合上、隕石接近はカットされ、二人のバトルに決着を絞ったのはある意味まずかった。やるなら完全にどっちか壊れた方が良かった。原作のラスト。ヒーロー願望強い獅子神は隕石を食い止めることで最終的に願いを果たし、たとえ生き残ってももう大量虐殺なんてしないだろうな、と感じ取ることができる。ところが、隕石もきてないし、ヒーローの座をジジイに奪われてしかも負けて部品だけとっちらけてまだ生きてる! 絶対また復讐に来るじゃん! と思われても仕方のないオチはどうなのだろう。一仕事終えた顔してたけどお前は単純に負けただけでなんにも終わっちゃいないからな。

 言い出せばキリがないのでこの辺でやめとくけど、好きだったところ全部中途半端でがっかりしました。

 はな子と獅子神の父キャスティングは神がかってた。漫画から飛び出してきたみたいだった。


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by kumatalow | 2018-04-22 16:24 | 映画 | Comments(0)
スパイダーマン:ホームカミング
 はい、何度目かのパスタ食ってからの映画。

 また新たに素敵なお店と巡りあったのですが、見つけたのは姉だし、店の名前も確認しなかったので、どことは言えない。でも良かった。
 美味しいパスタ屋は大体海鮮系で攻めていて、魚介が苦手な私は恩恵に預かれないことも多いのだが、今日行ったところは大好きなクリーム系が多くて感動した。

 【照り焼きチキンと温泉玉子のクリームパスタ】

 名前からして美味しそうだろう? 写真? 撮ったよ。


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 食べた後にな────────wwwwwwwww
 気がついたら食べてた。食べる前にブログアップ用に撮っておこ♪なんてそんな余裕はとてもなかった。めちゃくちゃ腹減ってた。お詫びに本日のデザートのプリンでございます。

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 映画は【スパイダーマン:ホームカミング】を見た。主役が代わること実に3回目。何回やり直したら気が済むの。ベンおじさんと富竹ジロウは何回同じことで死んだらいいのと。若干イラつきながら見た。

 普通に面白かった。今回はギャグがかなり振り切れていて、センスが光っていた。ピーターの表情がまた様々で上手。可愛いんだけどたまにハッとするようなイケメンに化けるし、かなり見ていて楽しい俳優さん。スパイダーマン恒例の、普通、もしくは普通の人より真面目で不器用な人が悪に染まってしまう。凡人の悲哀を含んだ演出も健在である。

 【スパイダーマン】としては良かったところが多かっただけに、それ以外の良くないところが目立った。

 アイアンマンくそウザ。

 私が個人的にロバート・ダウニー・Jr.が嫌いっていうのが大きいんだけど、スパイダーマンなのに、作り手が頭の中アベンジャーズのことで一杯にしながら作ってるのがダダ漏れ。アベンジャーズで絡ませる為に作ったスパイダーマンであり、何ならスパイダーマン差し置いてアイアンマンのおもろカッコいいオヤジに萌えて欲しいみたいなスケベ面が画面を通して伝わってくる。

 どうでもいい。私はアベンジャーズに興味はない。え? でもこれから絡むのは明白ですし、スパイダーマン見るなら当然アベンジャーズも愛して貰わないと……ってそんなのおかしいだろ。
 

 ダウニーがインドで金持ちしてるところを見せたりするくらいなら、ベンおじさんに何があったのかくらいはきちんと説明すべき(そう、とうとうベン叔父は丸刈りされた)。大体ピーターがスパイダーマンになったきっかけは? 無印とアメイジングではそれぞれ経過も事情も違うけどどれを採用してるの? みんな知ってるよね? もう3回もやってるし? じゃない。私は偶然アイアンマンの一作目(凄く面白い)を見ているから2008年からという台詞も理解できたが、あんなの必要ない。

 原作ではどうやらそれなりに絡みはあるらしいことは聞いたが、背景すっ飛ばしてまでやることじゃない。

 あとこれはあまりきつく言いたかないけど、年齢設定下がったせいでヒロインが小便臭くてしょぼい。キルスティンやエマは本当に美しかったな。
 こいつちょっと面白そうな子だな~→は? MJ? →ふざけんなクソブス。と、僅かの間で評価がだだ下がった。こういうことがあるからリメイクは怖い。

 というわけで、スパイダーマンなんだけど、スパイダーマンを見ているような気がしない時間も多かった。凄くもったいない。もっと独立させて作ればまた新たな路線で良かったのに。とはいえ、見るまでに想像してたよりは、ずっとスパイダーマンに好感が持てたので良かった良かった。

 今回は住宅地の屋根や庭をもたもたと走るシーンが多めだったから、次回は高層ビルの間を華麗に飛び回るスパイダーマンが見たいぜ!


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by kumatalow | 2017-08-24 01:40 | 映画 | Comments(0)
ザ・コンサルタント
 予告を見た時から見たくて見たくて。

 予告の雰囲気では敏腕金融コンサルタントクリスチャン・ウルフが実は裏の顔を持っていて、悪い奴ともずぶずぶで、頭脳だけではなく殺しの腕もプロ級! という悪の一面を全面に押し出したものだった。裏のヤバい連中に近づき率先して金を動かす彼の目的は?

 ある大企業でひとりの経理担当デイナが発見した不備に、正式に会計士として呼ばれたウルフがさらに不正を詳しく暴き出したことで死人が出て、ウルフとデイナまでも巻き込まれて命を狙われたりし、同時進行で彼の正体を突き止めようと動く人々も描きながら、散らばった物語のピースがかち合っていく。


 当初の期待と比べるなら、「期待外れ」という言葉が妥当である。私は主人公ウルフのことを、狡猾で自分の儲けの為に悪を騙す腕を持っている会計士だと思っていたからだ。もっと手軽に表裏を体感できると思っていた。

 実際は、主人公ウルフは高機能自閉症であり、強靱な肉体と格闘術、さらに射撃の腕も軍人である父が彼が社会で生きていけるように教え込んだものだった。過去の登場人物を一旦バラバラにして、繋げるやり方が本当にパズルのようで見ていて楽しかった。お金の流れがよくわからないから難しくて理解できないところもあったけど、ウルフの持つ愛情だけで結構見れた。格闘も素晴らしかったしね。ヒロイン? まではいかないけれど確実に彼のオアシスだったデイナも可愛い。さらにウルフの弟役にウォーキングデッドのシェーンが! めっちゃ演技上手、モニターを眺めている時の微妙な顔つきもそうだし、悪逆非道な行為をしている時のわかりやすい表情も良かった。

 ただ一点文句があるとするなら、ウルフが夜の9時50分から10時まで行う轟音ロックとフラッシュチカチカの謎鍛錬だ。おそらく彼の精神を揺さぶるものに立ち向かう、昔からやってる弱点克服の大事な時間なのだろうけど。轟音ロックも許そう、セルライト潰してる女子みたいな鍛錬も許そう。でもあのフラッシュチカチカだけは殺意が湧いた。


 眩しくてポケ●ンどころの騒ぎじゃない。目の弱い方本当に気をつけて欲しい。

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by kumatalow | 2017-01-26 20:34 | 映画 | Comments(0)
インフェルノ
 トム・ハンクス主演のシリーズ3作目。街全体に謎が息を潜めるハラハラわくわくドキドキの謎解き観光ミステリー(だと思っている)

 今回はウィルスがどうのこうのと予告でも流していたので、ああ美しい街並みや絵画などからヒントを得た胸踊る謎解きないんだろうなと勝手に盛り下がっていた。なんのなんの。あります。すごく面白かったし、相変わらず引き込まれる。



 出だしはいきなりトムが何者かに襲われたらしい描写と、病院での不穏な目覚め。頭をやられたらしいトムの朦朧とした様子を主観視点でしつこくしつこく描くものだから、開始早々10分くらいで持たないと感じた。オッサンの汚い瞼や唇や髭を延々と間近で見せられ、揺れるカメラと光の明滅というやっちゃいけないコンボの連鎖で(しかも席が前すぎた)若干気分が悪かった。


 誰かがトムに手渡したバイオチューブ。バイオチューブに入っていたダンテ構想のボッティチェリ作地獄絵図から謎が広がり、先へ先へ導かれていく展開は気持ちがいい。さらにトムを付け狙う集団も、誰が味方で誰が敵か、2転3転と見方が変わってくるところも見所だ。大どんでん、まではいかないまでも最後は綺麗にまとまった。

 今回のバイオテロを計画したそもそもの人物の言う増えすぎた人間はやがて地球を滅ぼす説は、確かに一理あると感じさせてしまうものがあった。主人公のちょっとしたロマンスの相手も年相応でグッドである。

 ただ、台詞だけでざっと説明されても理解するのに無理がある瞬間や、強引過ぎる展開もないことはない。何だか最後の方の水中戦のくだりは何が何やらだったけど、よく考えてみればこの作品の魅力は謎解きにあるので、謎もあらかた解いて最後に一花咲かせようと無茶をしたところで特に問題はないかもしれない。余興みたいなもんだ。


 ああ、それから見ている最中どうにもわかりづらい翻訳で、まさか戸田奈津子先生様じゃねえだろうなと思っていたら、エンドロール後に「翻訳:戸田奈津子」って出てやっぱりな、でした。

 今日の夜の真夜中っておかしいだろ。

 そういえばラングドンと盗みを働いた男、思ったより出番なかったな。
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by kumatalow | 2016-11-05 02:51 | 映画 | Comments(0)
アイアムアヒーロー

 久しぶりに見たい! と自分が心からそう思って足を運んだ。


 アイアムアヒーロー。書店で何度か表紙を見かけていて、忽那汐里っぽい女子高生が微笑んでいるのが印象的だった。とはいえ表紙からは何も読み取ることができず、青年漫画かなあ……という感想にもならない感想を持っていた。まさか、ZQNなる新種のウィルスに感染した、ゾンビものだったとは。


 映像の予告からしてグロそうテンポ良さそう楽しそう。



 個人的にはハズレ。



 我々のイメージの中で、ゾンビの被害に遭うのは西洋の人間だと決まっている。それが中心舞台が日本で、自分たちにより身近なパニックものとなれば、アドレナリンが沸騰すること間違いなしだ。と、思った。



 何がマズかったのかと言うと、物語そのもののテーマが自分に合わなかった。いつか活躍できる日を夢見るうだつの上がらない35歳男(ほぼ無職)が、無秩序と化した世界観の中でヒーローになる。



 まずヒーローが何か、わかっていますかと言いたい。


 ヒーローは人類の救世主。泣いている子どもからお年寄りまで、困っている人を助けてくれる正義の味方が一般的なヒーローである。


 美女がピンチのときだけやる気を起こす主人公を誰もヒーローとは呼ばない。少なくとも英雄を見ていると、ヒーローになりたいのではなくモテたいんだろうなと思った。私の大嫌いなパターンだ。まさにラノベの「俺くん」


 いつも思うがまずヒーローになりたいんだったら

①力をつける

②活躍する

③信頼を得るの順番が正しいんじゃないのか?


 手っ取り早くイケメンになりたいのか昨今は

①偶然力を持っている(英雄の場合は猟銃)①信頼されてる

②英雄になる(女限定) という人の気持ちの法則をガン無視したおサボり展開が多いように思う。


 有象無象の男たちがピンチのときは「すいましぇ~ん」で逃げる英雄が、美女の無線や回想でキリッと奮起したときは、脳内でキモッと呟いた。それは夢じゃなくて妄想よ。



 さらに続編を狙ってか、種明かしをしなさ過ぎる。ウィルスが蔓延した原因や経緯を誰も話し合おうとしない。政府らしきヘリは飛んでいたが、自衛隊員等は1人も出てこない。


 この映画の面白さの仕掛けは、実は説明シーンを大幅に犠牲にしたことで成り立っている。盛り上がるところしかやらないから面白いに決まっている。続編作るつもりなら、面白さはガクッと下がるんじゃないか。


 ウォーキングデッドのシーズン1~4の前半くらいまでを大泉洋がダイジェストで演じきったといえばわかるだろうか。彼に罪はない。むしろ気持ち悪い願望背負わされて大変お疲れさまでしたと言いたい。



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by kumatalow | 2016-05-06 13:49 | 映画 | Comments(0)
ズートピア
 姉に誘われて【ズートピア】見た。


 肉食も草食も分け隔てない平等の国、ズートピア。国のスローガンと現実の暮らしが比例していないのは私たちの世界でもままあることで、草食動物は肩身が狭い。

 ジュディはズートピア初の新米ウサギ警察官。使命に燃える彼女に与えられる仕事といえば、駐禁ばかり。それでも前向きに頑張るジュディは、狐の詐欺師、ニックと出会う。ニックもまた肉食動物であるが故の差別にあっていた。

 多発する肉食動物行方不明事件に、ジュディとニックは協力しながら立ち向かい、真相を暴いていく。果たしてズートピアに真の平等と平穏は訪れるのか?



 文句のつけどころがない映画だった。

 ジュディは可愛いし前向きで、今どきの若い女の子の雰囲気がよく出ている。ニックも魅力的なキャラクターだ。
 ジュディとニックの表と裏の相反する関係がいいんだと思う。秋山とナオしかり、私はこういう関係が好きである。

 キャラクターもさることながら、実はこの物語はミステリーとしても非常に水準が高い。2時間サスペンスなんかで踏まれる手順を素直に辿り、意外な黒幕にたどり着く。その合間合間でジュディとニックの絆もちゃんと深めていく。シナリオバランスがとてもいいのだ、オチも素晴らしい(笑)



 ところで私はズートピアというタイトルについてまったく深く考えておらず、ぼーっとスタッフロールを眺めている最中に、不意に「あ、ズートピアのズーってZOOのズーか」と思い至った次第である。何故すぐわからなかったのか謎だ。



 あまりにも面白かったのでグッズを買ってしまった。

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 本も購入。 

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by kumatalow | 2016-04-25 18:01 | 映画 | Comments(0)
ジュラシックワールド
 ジュラシックワールドを鑑賞してきた。
 一世を風靡したジュラシックパーク公開から早くも22年。正直真ん中の2作は印象が薄くまあたらっとした続編という印象で14年経ったわけなのだが。


 突然の再登場。あの頃では想像もできなかったハイテクノロジーで管理されたパーク。いやオープンしちゃったのかよとこれまで散々自然の驚異を見せつけられて半ば諦めていた観客をハッとさせる高揚感。素晴らしい!

 時代の経過の物悲しさを感じさせると共に、「またあのときのような作品を作りたい!」っていうスタッフかスピルバーグだかの気合いがひしひしと伝わった。それだけで十分。
 1作目へのオマージュが随所に散りばめられていてそれがもう最高!兄弟とレックス(厳密には違うけど)とガラス一枚のゼロ距離とか、施設に四人で駆け込む時の角度。ぴったりと嵌まっていてとても感動した。
 ことにジュラシックパークの一作目は思い出が特殊なのだ。どこか知らないのだが車の中から鑑賞するスタイルだった。それが初めてのジュラシックパーク。ガリミムスがレックスに襲われるところで尿意に駆られて、居並ぶ車の列をすり抜けてスクリーンすぐ脇のトイレへ入ったこともよく覚えている。


 そういう角度から見て、懐かしさで自然に涙が出てしまうような作品。
 しかし気になるところがいくつかある。あの有名なBGMは是非今作恐竜初登場で鳴らしてもらいたかった。グラント博士と観客が初めて生きた恐竜を目の当たりにして愕然としたシーンで、ブラキオサウルスが悠然と歩く背景に曲が合っていた。時代も進んで生きた恐竜が見られるのなんて当たり前になってしまったからか、少年もざーっと見ていくだけではしゃぐ割に恐竜との対面はおざなりだった。前の通りにしろとは言わないが、動く恐竜と合わせることで「帰ってきたよ!」感が欲しかった。だってそういう目的で作ったんだろうに。
 それから、この映画で知名度好感度共に抜群あがったラプトル大先生。これを調教しちゃおうというのは素晴らしい発想だと思う。事実銃火器よりも安全確実な場面が結構あった。しかし何?ラプトルを使って新種をやっつけよう?ラプトルとの絆?
 これがとても萎えた。一人悪役を用意して、今までの敵キャラで一致団結してやっつけよう!って、どこの子供向けアニメだ寒い。そっぽ向かれて終わりで良かった。新種も新種で食う気のない恐竜殺して愉悦感じたりとバトルロワイアルの桐山和雄並の中2パワーで好き勝手やってるしなんだかな。

 最後にラプトルと主人公が見つめ合うシーンでは、

「ボス、あばよ。もう二度と、会うこともねーと思うけど……」

 そんな声が聞こえてきそうだった。こんなラプトル誰が見たいものか。自然界に迂闊に手を出すと痛い目見るよがお決まりのジュラシックパークから若干逸れてる気がする。

 というわけで中盤から完全に恐竜トーナメント~最強だーれだ?~になってしまい、終始ギャアギャア言いながらシチュエーションに特に捻りもなく緊張感を感じさせないままドタバタ進行で、変な絆入ったせいで前作超えられず。

 しかしまあ、超える気は最初からなかったようだ。

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by kumatalow | 2015-08-06 01:15 | 映画
【映画】イニシエーション・ラブ※ネタバレ注意
 ついに来た。待ちに待った【イニシエーション・ラブ】の公開日。主演の松田翔太さん、前田敦子、果ては監督までかり出して番宣に余念がなく、そんなに自信があるのかと、原作既読の身としても否が応にも期待が高まるというものだ。とはいえ期待を高めておいて、想像の範囲を超えないパターンだろというひねくれ者思考だった私は半ば上から目線でこの映画に臨んだわけである。しかも、この映画のスレに入り浸っていたので大体どういう路線でくるかも把握していた。
 以下、ネタバレ注意されたし。



















 原作でのサイドAたっくんが“NHKのアナウンサー”と評されていることからして、当然我々は痩せた真面目そうな男性をイメージしていたのだが、映画はまずそのイメージを覆すことから始めた。始めたというか、やったことはたったこれだけだったかもしれない。あとは本当におおむね原作通りで淡々とこなしていく。ただその中に原作にはない愛嬌みたいなものがたっぷり入っていて、非常に楽しめた。松田さんが目当てだった私にとってサイドAのたっくんのターンは少し飽きてしまうかも、などと考えていたのだがその必要はまったくなく、嫌味なく演じきっていて楽しかった。サイドBに代わるのとき名残惜しかったほど。
 初見の人は十分自然に受け入れる流れだったし、途中でわかったとしても面白い作りになっている!ラストはもし顔を合わせていたら……と誰しも一度は考えたことであろうシーンを映像化してくれて嬉しかった。しかし……マユを思って駆けつけてきたたっくんが、マユを見つけたときの嬉しそうな顔がなんともいえぬ。これ、例えばAのたっくんがトイレかなんかでいなかったら、なんて声をかけていたのかなとか。
 それにしても松田さんイケメンでしたね。前からなにやら喜怒哀楽のある普通の役にかなりこだわっていたようなので、相当生き生きと演じたのではないかと。しかも月9みたいな中身スカスカと見せかけたミステリーなんて美味しすぎるでしょう。怒った演技も怖かったし、間違い電話したときの切り方も面白かった。でも私が一番気に入ってるのはルビーの指輪のくだりの、「知るか」だ。ベッドシーンもNGなのか?この年で?と疑いたくなるほど縁遠かった彼なので、そこも新鮮だった。抱いてくれ。
 しかし今回映画で一番の衝撃だったのは、公開日にも関わらず映画館がガラガラだったことだろうか。みんなレイトで見るのだろうか。私はごみごみした満杯の映画館が嫌いだから助かったが、少し心配になるレベルの客入りであった。お願いだからもっと足を運んでくれ。面白かったから。まあ、最後は丁寧に答え合わせしてくれるから煽り文句通り二回見る必要はないがな。
 最後の答え合わせのSHOW MEがもうエンドロールで良かったと思うくらい。曲と時系列がマッチしてて良かったなあ。とても気に入った!
 少し気になったのはサイドAのたっくんに「俺の方がいいですよ」ってのは入れて欲しかったかな。じゃないとサイドBに入って独白がいきなり「俺」になっているから。それか独白だけでも「僕」にするべきだったのではないか。原作がどうにかバレないように伏線を張り巡らせているのに対し、映画はどうにかして皆にわかるようにヒントを散りばめている感じ。
 たっくん、どちらも素敵でした。

 
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by kumatalow | 2015-05-23 23:39 | 映画 | Comments(0)
  

さらしちゃいな日記。
by サトミッチ
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